story.45 ページ46
実際、メタナイトは一騎士として魔獣･オクタコンから大王であるデデデを守り、窮地に陥ったAも間一髪のところで救っていた。
そんなAが守ってやりたい、助けてやりたいと心を向けるカービィだって、彼の守護対象になっても何らおかしな話では無い、寧ろそれが当然の流れとすら思える。
ブロッキーを差し向けられた時だって、彼は攻略のヒントを与えてくれたのだ。
なのに、今のあのカービィを射貫かんとするような鋭い視線は一体なんだ。
「お前はデデデの何なんだ!?」
「……陛下の忠実な臣下。御命令には逆らえぬ」
「そんな奴だったのかよ──っわ!」
自らが仕える大王の指示なら、例え大切なものを切り捨てなくてはならない場合であったとしても聞くっていうのか。
ブンの問いに対するメタナイトの返答に、牙を剥こうとしたパンサーを直前で止めたのは、彼に付き従っていたソードナイトとブレイドナイトだった。
「なんだよ、退いてくれ! ソード、ブレイド!」
「パンサー、すまないが……」
「今回ばかりは退けぬ、辛抱してくれ」
二人はメタナイトの門弟であるが、パンサーとも互いに良き理解者でもあった。
だが彼等もまた確固たる意思を以てパンサーの前に立ちはだかり、動こうとしない。
ソードとブレイドの直接的な主はメタナイト、メタナイトの意志は彼等の意志だ。
そしてパンサーとの絆以上に、三人の騎士の結束力は高い。
もちろん、パンサー自身それはわかってはいたが──騎士というのは、こんなにも融通の利かない信念の持ち主だったのか?
全く解せずに居ると、ソードとブレイドの向こうに立つメタナイトはついに腰に携える剣の柄に手を掛け、それを鞘から引き抜いては、こう言い放った。
「カービィ、来た以上は覚悟ありと見た! 私も本気という事を教えておく!」
──ソードとブレイドの計らいにより、完全に分離されたパンサーやブン、ロロロやラララの前で、メタナイトの剣がカービィに向かって振り下ろされる。
抵抗どころか身動き一つしなかったカービィはこの攻撃をまともに受け、地面の上を転がり、メタナイトの更なる追撃にも成すがままにされていた。
一頻り攻撃を続けていたメタナイトは、やがてその手を休めると、地上に座り込んだカービィの目の前に静かに立ち、剣の切っ先を向ける。
「この角度だったら、お前は完全にスライスされていた」
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Laven(プロフ) - みしょさん» コメントありがとうございます! 最初に注意喚起をしていますが、当作品はフーム成り代わり小説です。ご感想もありがとうございます。 (2019年5月20日 1時) (
レス) id: de67700d03 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - あ、とても面白いですよ！ (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
みしょ - フームどこ行ったww (2019年5月14日 7時) (レス) id: eeba923039 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Laven | 作成日時：2017年6月15日 9時
