白鳥沢にはもう一人一年レギュラーがいました 3rd 【男主】

Ｎｏ．９０ ページ5

及川｢飛雄ちゃん？
知り合いなの？｣



A｢いや、その……中学の準決勝で｣



岩泉｢準決？……そういやお前、藤崎第二中だったな……｣



A｢はい、その時に影山と会って｣




思い出す、あの試合



さすが自己中の王様というべきか

自分勝手なトス
仲間の意思を無視する考え
横暴な態度



反吐が出る



A｢俺は影山が嫌いです


あの横暴で自己中で、仲間のことを考えない奴なんて……


あんな奴と同じチームでやっていけるとは思わなかったので、俺は白鳥沢にしました｣



及川｢なるほどねー
飛雄ちゃんが青城にいると思ったから白鳥沢に行ったのね｣



A｢はい……｣



及川｢けど飛雄ちゃん、ウチには来てないんだよね｣



A｢えっ？じゃあどこに……
伊達工あたりですかね？｣



及川｢烏野だよ｣



烏野？
確か、昔は強いって言ってな……



けど今は弱くなって
"堕ちた強豪、飛べない烏"とか異名があった



そんな所にアイツが？



及川｢今の飛雄ちゃんを舐めないほうがいいよ？

今の烏野にはもう一人、脅威になるチビちゃんがいるからね｣



チビちゃん？
リベロか何かか？



及川｢ま、烏野は俺たちのブロックにいるし
ウチ倒さないと君たちとは当たらないね


という訳で、必然的に白鳥沢は青城と決勝戦になりまーす｣



……つまり青城は、烏野を倒すってことか



まぁ俺は烏野が勝つなんて微塵も思ってないけど


何せあの影山飛雄がいるんだからな

Ｎｏ．９１→←Ｎｏ．８９

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す