15話「青い鬼の視線」 ページ15
『それでは、行ってきますので特訓の方頑張ってください』
ら「は〜いいってら〜」
き「痴漢に会ったらすぐ声上げるんやで。なんなら『助けてきょーさん♡』って呼んでくれたら空の上からでもいつだって駆けつけて＿＿＿」
レ「怪物専門店の方の請求は全部こっちにツケといてね。今度俺が払いに行くから」
き「おいコラれう、お前俺の言葉に被せるとか度胸あんな」
レ「ッだぁーー！！なんだよ！特訓前に怪我とか負いたくないから殺気飛ばすのやめろ！疲れる！！」
コ「お財布はちゃんと持った？まぁなんかいざとなればどりみーが見てるから大丈夫大丈夫」
青鬼の館の怪物総出でAのお見送りをする。
我が子がはじめてのおつかいに行く時の感覚はこんな感じなのか……子供じゃなくて行くのはAだけど。
Aは俺らの見送りに少し苦笑いを浮かべながらも、最終的には『行ってきます』と言って重い扉を閉めて行ってしまった。
き「さて、と。特訓しますかぁ」
レ「いくら青鬼と戦ったとは言え、体は全然鈍ってる気しかしないほんと」
ら「＿＿ちょっといいか」
各々伸びをして五階へと向かおうとする仲間たちを一つ呼び止める。
俺の言葉の圧を感じ取ったのか空気はピリッと殺気立ち、皆は動きを止めた。
ふよふよと隣で浮いている緑色は外に出て歩いているAの様子を見ながら、指を一つ鳴らした。
み「俺の使い魔が居るのにわざわざAに買い出しを頼んで館を離れさせた理由、なにかあるんでしょ」
俺らの年に数回の買い出し。
基本は下級怪物やらが届けに来るか、こうして隣に浮いている緑色の使い魔が買いに行くのが俺らの買い出しなのだが、今回はAに行ってもらった。
普段ならあんな量を買わない、買うわけが無い。コンちゃんのトカゲのしっぽだってまだ在庫があるし、緑色に至っては自分で部品を作り始めるから言ってしまえば既製品は緑色にとってはゴミとなる。
そんな無駄のある買い物を、わざわざ特訓がある日にAに頼んだのかについては勿論理由がある。
ら「＿＿日常町が、Aの“魅力”に気づき始めてる」
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黒狐 - …！前の作品も読ませていただいてました!リメイク版してるのみて駆けつけました!リメイク版も面白いですね!同じ作品を2度楽しめてこちらも楽しいです！ありがとうございます！更新応援してます! (4月23日 22時) (
レス) @page43 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 2.3年前から読ませて頂いていて何度も読み返すほど大好きな作品です!リメイク前の方も読ませて頂いてます!変わった妖怪という世界観だったりする所やストーリー 設定などとても面白くてめちゃくちゃ好きですまたいつか続きが読める事をずっと待っています。失礼しました (7月3日 11時) (レス) id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
ミドロ - なにこれ……か、か…！神作じゃねぇかよぉぉぉぉぉ！！！！更新頑張ってください！！！！ (5月30日 13時) (レス) @page14 id: 9d7832c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - まだ待ってますから、どうか続きを恵んでください (2022年9月11日 17時) (レス) @page14 id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 凄い………私もこんなの作って見たいのですか妖怪などが思い浮かばないです……少しだけ真似してもよろしいでしょうか(土下座)続編待っています!! (2022年1月30日 9時) (レス) id: 30ab8735d2 (このIDを非表示/違反報告)
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