14話「買い足し」 ページ14
『…………』
ら「な、なに？」
『お皿を割ってしまったことはもう許しますから。本当のことを言ってください』
ら「別に昨日のことは関係ねぇから！！そもそもご機嫌取りでもない！！」
そう言うらっだぁさんを未だに怪しい、と踏んでいるがどうやら昨日のことでは無いのは明らかだった。
本当にデータの算出が狂うから、という理由？
怪物になってから日は浅いのでこういうことに関しては本当に分からない上に、なにからっだぁさん達なりの考えがあるのだろう。
私はしばらく考えた後にため息を吐いて一つ頷いた。
『はぁ、分かりました。皆さんの特訓の様子が見られないのはとても残念ですが、らっだぁさんがそこまで仰るのならそれに従います』
ら「おー！ありがとうAッ！今日もお前が一番かわいいっ！」
『お世辞なら結構です』
ら「世辞じゃないんだけどなぁ……」
らっだぁさんは私が折れてくれたことに満足したのか私の手に握らせていた紙を取って開いて指さした。
紙の中には見たことの無い物から見たことのある物まで色んなものが綺麗な字で書かれており、右下の方にはご丁寧に地図と住所が記されている。
ら「左の半分は人間界でも売ってる物だからAも知ってると思うけど、右半分は俺ら怪物専用みたいなもんばっかだし専門店にしか売ってないから注意してな」
『えっ、これ全部ですか………？』
ら「え？そうだけど」
綺麗な字と見たことの無い名前に気を取られていて、紙びっしりに書かれている材料のとてつもない量に思わず頭を抱えた。
なんでこんなに必要なの？特に「トカゲのしっぽ」とかは誰が使うんだ、料理の隠し味とかに使うんですか？？
ら「左半分はまぁ皿とか箸とかの生活用品だけど右半分は“俺たち”の生活必需品」
『らっだぁさんたちの？』
ら「おう、トカゲのしっぽなんかはコンちゃんが薬の調合で使うらしいし、ここら辺の機械部品とかは緑色の技術向上の為だろうし」
ら「意味無く頼んでるわけじゃないんだぞこっちも」と苦笑いを浮かべるらっだぁさんに少し同情してしまった。
再び紙に目を落として一通り見てみるも、人間として生きていく上で必要な物は右に一切無い。
いや、怪物になっても使わなさそうな物ばかりだな。
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2023/12.12 -
文字通り久々の更新なため書き方を一つ前の話から少し変えさせていただいております。
不定期更新な上に、執筆法まで少し変えてしまい大変申し訳ありません。
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黒狐 - …！前の作品も読ませていただいてました!リメイク版してるのみて駆けつけました!リメイク版も面白いですね!同じ作品を2度楽しめてこちらも楽しいです！ありがとうございます！更新応援してます! (4月23日 22時) (
レス) @page43 id: fb020f6fb3 (このIDを非表示/違反報告)
黒灰白有無％(プロフ) - 2.3年前から読ませて頂いていて何度も読み返すほど大好きな作品です!リメイク前の方も読ませて頂いてます!変わった妖怪という世界観だったりする所やストーリー 設定などとても面白くてめちゃくちゃ好きですまたいつか続きが読める事をずっと待っています。失礼しました (7月3日 11時) (レス) id: 00e0ebd256 (このIDを非表示/違反報告)
ミドロ - なにこれ……か、か…！神作じゃねぇかよぉぉぉぉぉ！！！！更新頑張ってください！！！！ (5月30日 13時) (レス) @page14 id: 9d7832c4d1 (このIDを非表示/違反報告)
トキ(プロフ) - まだ待ってますから、どうか続きを恵んでください (2022年9月11日 17時) (レス) @page14 id: 44c169a7de (このIDを非表示/違反報告)
空(プロフ) - 凄い………私もこんなの作って見たいのですか妖怪などが思い浮かばないです……少しだけ真似してもよろしいでしょうか(土下座)続編待っています!! (2022年1月30日 9時) (レス) id: 30ab8735d2 (このIDを非表示/違反報告)
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