ら民町の化け物事情〜改〜

6話「小さい死を誘う神」 ページ6

ら「A…もしかしてぺいんとの隣にいる黒い人のこと女性だと思ってる…？」




『え、そうじゃないんですか？』





そう返すとぺいんとさんが大声を出して笑いだした。



その隣の包帯の方も少し肩を震わせながら笑っていた。



え、え？ただただ困惑しかしていないけど？



困惑しながららっだぁさんの方を見ると



らっだぁさんも私から顔を背けているが笑っていた。



………なんで？？？



すると





「あ、あのぉ……」





その話題の中心の方が私に声をかけてきた。



荷物と大きな鎌を持って私に申し訳なさそうに私に話しかけてくる。





死「あ、"僕"は死神って言います。そ、それとですねぇ…」





本当に申し訳なさそうに私のことを見てくる死神さん。



…何故かこっちの方が申し訳ない気がしてきた。



するとぺいんとさんが死神さんの肩を組み、笑いながら死神さんの頭をポンポンと叩いた。





ぺ「Aさん！確かにこいつこんな見た目でこんなたっかくてキンキンうるさい声してますけど」




死「誰がキンキン高くてうるさい声ですか！あなたも一緒ですからね？！」




ぺ「こいつ、"男"だから！！！」




『…え？？』





その一言に私は唖然とする。



え、？男？



普通に可愛さ…負けてませんか？



男の人ってこんなに可愛くなるものなんですね…？





ら「大丈夫だA！！俺はAの方が好みだから！！」




ぺ「それ死神が男だから恋愛対象にならないだけだろ」




ら「はい乙〜、世の中には男同士でも恋愛をする場合だってあるんです〜！

はい、叩かれろ〜世間に叩かれろ」




ぺ「うわうざ、てかそこまで言ってねぇし」




ら「シンプル悪口が一番傷つく」





そんな口論が私を挟んで行われていると死神さんが私によってきた。



そして私に一言耳打ちしてきた。





死「大丈夫ですよ…世界中には女性の妖怪の方もいらっしゃるので…。

何故か日常町とら民町は男性ばっかですけど…」




『…同情ですか、？』




死「いえ、株上げです」




『せめて同情って言って欲しかった』

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