【鬼滅の刃】前世は暗殺者、今世は鬼狩り

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目の前にいる化け物は父を喰い殺した後、隣の母に狙いを定めたらしい。

いや、さっきまで私のこと狙ってたじゃん。攻撃当たらないどころか当てられてたからって無視するなよ。

なんて思いつつ、両親を助けるべく動き出していた体は止まることなく母の元へと向かう。

母「あ、あなた…………や、あ、っ、………こ、こないで、やだ、……だれか、助け、…………っ！」

化け物と母の距離があと数センチ、というところでなんとか間に合い、手に持っていた鎌を振るう。

『っ、こんの、くたばれ……っ！』

なんとか足の靭帯を斬ったが、先程の攻防で分かった通りこの化け物はすぐに回復する。

何とか母を逃がしたいが、もはや正気を保っていない相手に逃げろと伝えたところで無駄だ。

どうする、どうする、どうする────








？「───炎の呼吸、壱の型、不知火。」

『…………え、？』

目の前を、炎が通った。

化け物の頚が落ち、まるで塵のように消える。

いや、………………え？

？「……すまない、君のお父さんを救うことができなかった。」

『………。』

ごめん、混乱しすぎて言葉がいまいち入ってこない。

とりあえずさ、

『化け物(あれ)、不死身じゃなかったのかよ……。』

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