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第505話 出る者たち ページ32

私は終わりを見ている…
サジテールというものが作り出した者は
ユーバレンヴィルから血も残さずに消そうとしていた




ライター「…(モルゲンボイスも…彼女らも
ついにはここには来れなかったか…
それほど彼らは強い…)」


?「…あっ、サジテールさん
なんかこの人トイレ行きたいみたいですよ」


サジテール「…じっ」


ライター「あっあぁ…もう我慢できそうにないんだ…」


サジテール「はぁ…そこの貴方
ちゃんと見張っておくんですよ
ライターさん、妙な真似をしたら分かってますよね?」


ライター「もちろんだ…」




そう言って、部屋の廊下へと出た
ダルそうな声をした男と
きっちりとしてそうな女の二人だ
…そもそも私は一言もトイレに行きたいなんて
いっていない…




?「んじゃこっちだっけかー」


?「馬鹿! 反対よ!」


?「あ、ごめんって
おら、早く済ませてきなよ」


ライター「…あぁ、すぐに…」




トイレの扉を閉めた途端に
口に何かをあてられた
びっくりして声を上げようかと思い藻掻いた
が、しぃーと小さな声がする





ライター「っ!」


?「落ち着いてください、ライターさん!
俺です、デュースです」


ライター「っ…なっ何故ここに…?」


デュース「貴方が捕らわれてから動いていたんですが…
外にいるほかの皆に連絡を試みようとしたのですが
その時に…」


?「ライターさん、ご無事ですか?」


?「…なんで俺こんな格好させられるわけ?」


?「仕方ないだろう、怪しまれたらおしまいなんだから」


ライター「まさか、タワーの中にいたとは…
運がよかったのか…
とにかく礼を言うよ、自警団」


ユリ「まだ安心できませんよ
ここから出なければ…」


バジル「ちょっと、考えてんじゃなかったの?
だから俺まで来たんだけど…」


モックス「まぁ無いことはないですが…
聞いてください、ライターさん
今、外では血を求めて赤い巨人が
モルゲンボイス含む町に残っている者たちを殺しています」


ライター「暴れまわっていたのは中からも見えていた…が
まさかそんな…」


バジル「まぁ、俺たちにはあいつは止められない
ユーバが滅びるんじゃない?」


ユリ「こらっ! 慎みなさいよ!
すいません、でも、あながち近いかもしれないです」


ライター「…」

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作者名:音ちゃ | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年9月16日 0時

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