あそこんチのお二人。

＊31＊　あなたside ページ31

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｢お腹…お腹！
痛くないですか！？｣


南ちゃんの この細い体の
どこにこんな力があるの？って思う



立ち上がれなかった私の脇から腕を入れ
立たせてくれると、近くにあるパイプ椅子を
器用に足で引き寄せ座らせてくれた




・




｢申し訳ありません！！
妊娠…されてるんですか…！？｣




慌てているスタッフさん



少しずつ
人が集まりはじめてる



A｢平気です。
お腹はぶつけてないし…｣



忙しいであろう舞台裏



私の事で時間をとらせるのが
申し訳なくて仕方なかった




｢ジェジュンの奥様じゃ
ないですか…？｣




あ…



さっきジェジュンと廊下を歩いているとき
会釈した覚えのある人




ざわつき始める




｢ジェジュンに知らせないと…
あ…でも、まだしばらくはバックには
戻って来ない…｣



は？



は！？




A｢いいです…！
伝えないで下さい！！
私、本当になんでもないんで｣



お腹は、心配だったけど
本当に大丈夫そうだし



大袈裟になっていくのが
本当に嫌で無理矢理 立ち上がった




・




｢でも…そんな訳には…｣




A｢本当に大丈夫なんです｣




｢産科は専門外とは思いますが…
ここにも医療スタッフもいるので！
お願いですから、一応 診てもらってください｣



｢Aさん！そうですよ…
お願いします｣




南ちゃんにも言われ
半ば強制的に救護室へと
行く羽目になってしまった。




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