大嫌いって言わないで４ (ページ46)

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銀次『わりぃーわりぃー(笑)元・総長なっ！』

比与太｢で、なんだよ？｣

早くAさんとのイチャコラタイムに戻りたい比与太

銀次くんの笑い声にイラッとしてきています。

銀次『ちょっとお前に相談があって』

比与太｢……何かあったのか？｣

そこは親友の比与太と銀次くん

親友に何かあったら真っ先に助けに行く、男気溢れたチャラ男くんです。

銀次『……好きな女、出来た』

比与太｢……まぁ頑張れ。じゃあ｣

電話を切ろうとした比与太を必死で止める銀次くん。

銀次『おいおいおいっ！ちょっと待てよっ！』

比与太｢もぉーっ！なんなんだよっ！そんなの報告しなくていいよーっ！｣

何かあったのかと思えば『好きな女が出来た』と言った銀次くんに

一気に気が抜けた比与太。

そんなことよりAさんとあんなことやこんなことがしたくてたまらない比与太は

急いで銀次くんとの電話を切り上げてしまいたいのですが……

銀次『報告じゃなくって！相談したいのっ！』

比与太｢なにーっ？なに、相談ってー｣

半分適当に銀次くんの話を聞き始めた比与太。

リビングのソファーにAさんが座ったのに気付くと

比与太もその隣へピッタリとくっついて座りました。

｢近いっ比与太！｣

比与太｢ふふん♪……で？｣

銀次『スゲー真面目な子。図書館に勤めてる子なんだけどさー』

比与太｢へぇー。銀次、なんで図書館になんか行ったわけ？｣

銀次『仕事で資料の本借りるのに行ったんだけど。』

比与太｢ふむふむ。ツンツン♪｣

｢あっ！どこ触ってんのよーっ！｣

比与太｢デュフ♪｣

銀次くんの話を聞きながら、半分の意識は隣のAさんへ向く比与太。

どさくさに紛れてあんなところをツンツン。

Aさんに怒られるのも、また喜び。

銀次『地味だけど、可愛い子がいてさ。

何度も口説こうとしたんだけど、俺、その子に逃げられてるような気がして』

比与太｢まぁ、怖いだろうな。銀次じゃ｣

銀次『やっぱ怖いのかな……俺って』

少し落ち込んでいる様子の銀次くんに

比与太も少し可愛そうに思えてきました。

比与太｢本気で好きなのか？その子のこと｣

銀次『うん。取り敢えず気持ちは伝えてみたくて。

でも、それすら聞き入れてくれない感じでさ

俺は本気で好きだってこと、彼女に伝えたいんだよ』

事情は理解した比与太は、やはり親友のために力になることにしました。

比与太｢で？俺は何したら良い？｣