大嫌いって言わないで３ (ページ48)

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ナユカ｢比与太くーん？今日もAちゃんとデートの予定だったんでしょ？ごめんね？｣

比与太｢大丈夫ですよ！明日はうちにAちゃん泊まりに来る予定なので♪｣

ナユカ｢あらっ♪うふふ。そうなんだぁ～｣

処理待ちのナユカさんは、比与太と楽しそうにお話し中。

一方Aさんはというと。。。

｢ガツガツガツガツ・・・｣

即席の鱗とりを自作で作り、大きな鯛と格闘中。

｢ふぅ～。デカイな、これ。刺身何人前だぁ？｣

今度は内臓をとり、器用に身を切りはなしています。

ナユカ｢わぁ～！やっぱりデカイね！これ！

骨でお汁作ろうか～！｣

｢それいいかも！｣

そのうち、比与太の下処理も終わり

今度はナユカさんにバトンタッチして、比与太はリビングのお兄さんのところへ行きました。

ナユカ｢比与太くんも上手ね～！こんなに綺麗な三枚になってる～｣

｢本当だぁ(笑)｣

大きなお皿に刺身を並べながら、今度は女子二人でのお喋りに花が咲きます。

ナユカ｢Aちゃん、明日お泊まりなのぉ～？ふふふ(笑)｣

｢う、うん｣

ナユカ｢付き合ってもう１ヶ月くらいたつっけ？｣

｢うん｣

ナユカ｢比与太くん、前よりカッコよくなったわよね～！｣

｢えっ？そお？｣

ナユカ｢うん。頼もしさみたいなのが感じられてきたような気がする｣

｢頼もしさ？｣

ナユカ｢比与太くんも20代後半だものね～。

前みたいなチャラさが抜けて、年相応のかっこよさが出てきたと思う。

Aちゃんと付き合ってるからだと思うよ～？｣

｢私と付き合ってるから？｣

ナユカ｢うん。イイ男になってると思う、比与太くん｣

｢イイ男・・・｣

ナユカさんに言われたことにイマイチ実感がないAさん。

知り合う前からモテモテ人生だった比与太なのだから

イイ男っちゃあイイ男なんだろうな……くらいな感じです。←おいおい。

ナユカ｢それで？やっと明日解禁なわけ？｣

｢っ！？は？｣

ナユカ｢チョメチョメ｣

｢なっ！？｣

なんで知っているのかは、だいたい予想がついたAさん

知られたついでに、ナユカさんにも不安な気持ちを話してみることにしました。

｢ナユカさん・・・？

私、ちょっと不安なんだよね｣

ナユカ｢ん？なにが？｣

｢その・・初めての比与太との・・・｣

ナユカ｢……そうなの？｣

｢うん……。私、経験そんなにないから

そういうの慣れてる比与太とそうなるの恥ずかしいって言うか｣

するとナユカさんはAさんを抱き締めました。