大嫌いって言わないで３ (ページ20)

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お寿司屋さんからパーキングまでの距離

そんなに離れてはいないのですが、二人は満腹でゆっくり歩みを進めていきます。

｢比与太？今日もご馳走様！すっごく美味しかった！｣

比与太｢良かった～♪美味しかったね、お寿司｣

｢どうして比与太は美味しいお店ばっかり知ってんの？やっぱりルミさん情報なの？｣

比与太｢うん。仕事で紹介してもらうことも多いみたい｣

｢へぇ～！良いなぁ～｣

なにやら良い雰囲気ですねぇ～

お二人。

比与太｢これからもっとAちゃんを色々なお店に連れてってあげるからね。

まだまだ沢山知ってるから、日本中｣

｢日本中！？日本中行ってみたことあるの！？｣

比与太｢母さんの仕事に良くついて回ってたし｣

｢い～なぁ～！｣

比与太｢お父さん居なかったけど、結構楽しかったよ？小さいとき。

色んな所に行けて、美味しい物食べさせてもらって。

母さんの周りのスタッフさんはいつも遊んでくれたし。｣

｢そうなんだぁ～｣

比与太｢弟はいつも俺の後ばっかり付いて回って

小さいときは可愛かったんだけどなぁ～。

デカくなったら可愛くなくなったけど｣

｢弟君も身長高いの？｣

比与太｢俺よりデカいよ。細いけど｣

｢え。細くてデカいのか｣

この時Aさんの頭に浮かんだのは

″山○～！″と叫んでいるアン○ールズ田○

比与太｢あんまり太陽浴びないから不健康そうなんだよね、いつも｣

と、この時アン○ールズ田○だったイメージが
アン○ールズ山○に。
↑
どっちにしろアン○ールズ。

｢そりゃちょっと鍛えた方が良いかも。

ジム通いとかしてさぁ・・・｣

比与太｢えっ？あいつがジム？あははっ！似合わねぇーっ(笑)｣

｢・・まぁ似合わないだろうけれども・・・｣

比与太｢あ、ねぇ！Aちゃん！

これからドライブでもしよっか！｣

｢え～ドライブ～？｣

比与太｢橋の上から夜景見ると綺麗だよ！｣

｢え～夜景～？｣

比与太｢・・・嫌だ？｣

食事以外の事には興味を示さないAさんと

比与太はどうやってこの後も引き続き一緒に居られるかと色々考えます。

比与太｢じゃあ……いっぱい食べたから体動かしにゲームセンターにでも行く？｣

｢ゲームセンターか……｣

少し反応が見られたAさん

比与太はそのちょっとの反応も見逃しません。

比与太｢じゃあゲームセンター行こう！｣

パーキングに着き、あなたを助手席に乗せた比与太は

あなたの気が変わらないうちに、そそくさと車を動かすのでした。