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比与太に後ろからガッツリ抱きしめられたままのあなた


しかし、その瞬間

いつかの記憶が急に甦ります


"大好きだよ、A"


「……。」


もう二年も前の元カレの言葉を、あなたはその時思い出していました。


そう言えばAさん……元カレの夢を応援して
その恋から身を引いたんでしたよね。


"ごめんな、A

幸せになれよ……。ありがとう"


元カレからの最後の言葉

沢山泣いて、沢山辛い日々を乗り越えて
その恋を思い出に変えたAさん

もう未練はないけれど、愛されていた幸せな記憶を思い出し

少し胸が苦しくなりました。



「……離して」

比与太「もう少しだけ、このまま。……お願い」

「っ……」


そう言った比与太が、なんだか泣いているような気がして

それ以上言えなくなってしまったあなた

少しの沈黙の後、あなたは比与太に問いました。



「なんで……私なの?」

比与太「……えっ?」

「遊びに飽きたの?それとも……」

比与太「好きになっちゃったからだよっ」

「自分になびかない珍しい女がいたから?だからっ……」

比与太「心が震えたから」

「ぇっ……」

比与太「Aちゃんの事考えると胸が暖かくなったり、苦しくなったり。

誰かを想って泣きそうになったのなんて、俺……初めてだったから」

「っ……」

比与太「多分……ううん、きっと。

Aちゃんはどうしようもない俺の、最初で最後の人だと思うから」

「最初で最後の人?」

比与太「うん。Aちゃん以上に好きになれる人に、この先出逢うことないと思う、俺」

「……信じらんない」

比与太「っは(笑)いいよ。これからゆっくり信じて貰えるように、俺頑張るから」

「迷惑よ……」

比与太「ふふっ(笑)ごめんね?

でも……諦めてあげらんない。だから……早く俺を好きになって、Aちゃん」

「っ……。勝手なことばっかり」

比与太「好きだよ、Aちゃん。……大好き」

「……。

あと、3分だけね」

比与太「っふ(笑)了解」



こうして、少しだけ……微妙に二人の距離が縮んだかなぁ〜?ってな感じで

あと3分だけ、あなたは比与太に抱きしめられてあげました。




「はい。3分」

比与太「えぇ〜?まだ1分しかたってなくない〜?」

「3分経った」

比与太「じゃああと1分だけ〜♪」

「調子に乗るなっ」

比与太「ウゲッ!?オホッ!オホッ!」


入りましたね。エルボー。

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(プロフ) - alexisさん» ぴよた、人並みになってきましたね( ´艸`) (2020年2月16日 2時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» この微妙な関係性……( ̄∇ ̄) ぴよたょ、人はそう簡単に変われないけれど、一途なところを持ち合わせるヒロインに惚れさせることは〜〜〜〜? (2020年2月13日 20時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - alexisさん» まだ『好き』が無い時点での『努力』ですけど(笑) (2020年2月12日 20時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - みぃなさん» ちょっと独特ですけどね〜(笑) (2020年2月12日 19時) (レス) id: 277fbb4572 (このIDを非表示/違反報告)
alexis(プロフ) - 裕さん» ちょっと、誠実になろうとしてるところが認められた、かな?( ̄∇ ̄) 頑張れぴよた!頑張れヒロイン← (2020年2月12日 12時) (レス) id: 25d3b6e52c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:http://id29.fm-p.jp/279/jjhh/  
作成日時:2020年2月8日 11時

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