EP18 ページ18
そう言ってクムジは部屋を出て行き、使用人たちがバタバタともてなしの準備を始めた
『(そろそろか…)
はぁぁ、船というのはこんなに揺れるものなのですね〜
少し気分が悪くなってきました
お手洗いはどちらに?』
「ご案内いたします!!」
そう言って1人の使用人が案内してくれた
歩きながら思考を巡らせる
ここにくるまでにある程度、部屋の下見はした
おそらく、奥にある扉の豪華な場所がクムジの私室だろう。
そこに敵国への書状か帳簿のようなものがあれば…
こいつには気の毒だが少し強引にいくか
「こちらがお手洗…うっ!!!」
振り向いた一瞬の隙をついて鳩尾に一発
『悪い、騒がれると面倒なのでな』
慣れた手つきで使用人を拘束し、物陰に隠すと
『さて、お宝はどーこだ』
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ク「思ったより収穫あったな
阿波もまだまだ捨てたものではない」
ヨ「(ヤン・クムジ!!)」
王妃の部屋を離れたクムジは、商品を物色しに地下倉庫へ足を運んでいた
ク「赤い髪…なるほど珍しいな
ククク、顔もなかなかの美形。これは高く売れそうだ
いや……少々売るのが惜しいくらいだ
1人くらい俺のものにしても構わねぇよな?」
ユ「そ、そんな女より!
私の方がご満足いただけますわ、クムジ様」
ヨナを庇うようにユンが立ち上がった
ク「ほぉ」
ユ「そんな女ほっといて、私をおそばに♡
(いやいや誰だお前ーーー!
男だってバレたら即殺されるって!!
でも
約束したから
ヨナを守るって!!)」
ク「…そうだな、お前もなかなか上玉だ
だが」
ドカッ
ユ「ッ!ゲホゲホ」
ク「俺が楽しんでる時に口を挟む
図々しい女は大嫌いなんだ」
「クムジ様おやめください、商品に傷がつきます!」
ク「口を…挟むな!!!」
そう言って使用人にも手をあげる
ユ「クッ」
ク「いいぞ、女は従順なのが1番だ
この赤毛の女のように黙って震えていれば…」
ヨナの赤毛を掴むと、ヨナはクムジを睨みつけていた
ク「(なんだ…?威圧感…?こんな小娘に…!)
…娘、お前は阿波の人間か?」
ヨ「はい」
ク「その昔…一度だけ俺は緋龍城にてお前と同じ赤い髪をみたことがある
一瞬だけ…遠くから陽の光に反射するその髪の女の名は
ヨナ姫
年の頃ならお前と同じくらいだ
まさかお前か…?」
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クロウサ(プロフ) - 初めまして。暁のヨナの小説が、読めるなんて嬉しいです。あのリクエスト何ですが、暁のヨナの原作沿いでヨナの成り変わり小説とかって書いたり出来ますか? (8月31日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せつな | 作成日時:2023年5月31日 6時