EP17 ページ17
阿波の港クムジの船内
ク「商品の様子はどうだ?」
「問題ありません
先ほど高く売れそうな商品が2人手に入ったようです
1人は珍しい赤い髪の少女だとか」
ク「ほぅ、赤い髪
では少し品定めに行くか…」
「クムジ様!!!!」
ク「なんだ、騒々しい」
「そ…それが
王妃様が、クムジ様にお会いしたいとお見えになっております!!!」
ク「なっ!?王妃だと!?」
『はい、王妃のAです』
そう言って、伝来係の背後からひょこっと顔を出すA
ク「っ!?!」
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『…なぁ、ウォン
なにやら街の人々の顔が暗いと思わんか?』
ス「そうですね
一見、活気のある港町に見えますが
疲れたような顔をしてる人が多いですね」
『これは黒だな』
ス「可能性は高いです
ただ、確固たる証拠がない」
『ならば私が取ってきてやろう』
ス「なっ!何を言ってるんです!?
そんなつもりで連れてきた訳じゃないですよ!
何のために身分を隠してると…」
『それが1番手っ取り早いだろう?
お前が行くと警戒されすぎるし、ジュドはこそこそ動くのに向いてない。
女である私が行くことで相手の警戒も薄く、探るのには持ってこいだ。違うか?』
ス「それはそうかもしれませんが、
貴方を危険な目に合わせるわけにはいきません!」
『ありがとう、ウォン
ただな、私もお前の力になりたいのだ
危険は極力避ける、頼むからいかせてくれないか?』
ス「そんなこと言われたら…断れないじゃないですかっ」
『すまんな』
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ク「王妃様がどのようなご用件で、このような場所においでで?」
『実はお城での生活に飽きてしまって…各地を観光して回っているんです!
私、海を見るのは初めてでっ
一度でいいから船に乗ってみたかったの〜』
Aは素の性格からは考えられない程
女性らしく?仕草も可愛らしく見えるよう頑張っていた
より女らしい方が得策だとわかっているが…
思ったよりキツいなこの口調っ
頑張れ私の口角っ!
ク「(ちっ、紛らわしい。ただのお遊びの来訪か)
…そうでしたか!
おい!王妃様にお飲み物とお食事を急いで用意しろ!」
「はっ!!」
『突然来てしまったので、どうぞお構いなく(ニコッ』
ク「ありがたきお言葉
少々仕事が立て込んでおりまして、席を外させていただきますが
できる限りおもてなしさせていただきますので、どうぞごゆっくりお寛ぎください」
『ありがとうございます〜』
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クロウサ(プロフ) - 初めまして。暁のヨナの小説が、読めるなんて嬉しいです。あのリクエスト何ですが、暁のヨナの原作沿いでヨナの成り変わり小説とかって書いたり出来ますか? (8月31日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せつな | 作成日時:2023年5月31日 6時