EP12 ページ12
スジン「陛下!王妃様の件、一体どういうことですか!当初のお話と随分違うようだが!!」
突然発表された王妃の存在について
思うところがあった火の部族カン・スジン将軍は
陛下に一言申さねば!!と、ものすごい剣幕で緋龍城を訪れていた
ス「ご相談しなかったのは謝ります。ですが、それが彼女にとって相応しい身分だと、私が判断しました」
スジン「イル王に対して、不満の声が多数上がっていたのはご存知のはず!
だから火種を残さぬよう、まとめて始末する手筈だったはずだっ!
なのに…謀反でも起こされたらどうするおつもりか!」
ス「お声が大きいですよ、スジン殿。
その点に関しては問題ありません。Aは元々イル王の政策に対して不満を持っていた中の1人ですので。
まあそう目くじら立てずに、見ていてくださいよ」
スジン「くっ話にならん!失礼する!!!」
火の部族スジン将軍は大きな足音を立てて帰っていった
スジン「即位式では大口叩いておいて、結局は身内贔屓の甘ったれではないかっ!
やはり火の部族こそ、この国の…緋龍城の主に相応しいのだ!!」
『ほら、やはりこうなったであろう?』
スジンが帰った方と逆側から、Aがひょこっと顔を出した
ス「…聞いていたんですね」
『私を王妃にしたこと、後悔してるか?』
ス「いえ、逆に感謝しています。
お陰で火の部族がどういう心持ちでいるのか、垣間見ることができましたから」
『抜かりないな。ならいいんだ』
ス「…Aこそ、私の妃になったことを後悔していませんか?」
『私は嫌なことは嫌だと言うぞ、特にお前にはな。
即位式での発言に私の心は救われたんだ。幼い頃から支えてもらっていた分、今度は私が力になろうと、心から思ってるよ』
ギュッ
『!?』
突然視界が暗くなったと思ったら
私はスウォンに抱き締められていた
ス「父を殺され、自分も殺されそうになり、私のことを恨んでもおかしくないのに…
気持ちを汲んでくれて…側にいてくれて
ありがとうございます」
そっとスウォンの背に手を回した
『例を言うのは私の方だ。安心して己の思う道を進むといい。後ろに私が付いている』
ス「…もう少しだけ、このまま」
そう言って抱きしめるスウォンの身体は少し震えていた
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クロウサ(プロフ) - 初めまして。暁のヨナの小説が、読めるなんて嬉しいです。あのリクエスト何ですが、暁のヨナの原作沿いでヨナの成り変わり小説とかって書いたり出来ますか? (8月31日 0時) (レス) id: 004a3e734e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:せつな | 作成日時:2023年5月31日 6時