守るもの (ページ1)

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EP1 ページ1

ヨ「スウォン、いらっしゃい！！」

満点の笑みを浮かべ、いとこのスウォンを出迎えるのは
私の妹であるヨナ姫

『ヨナ、そんなに急がなくてもスウォンは逃げないよ』

ヨ「だってA姉様、スウォンが城にくるのはとても久しぶりなんですもの！」

燃えるような赤い髪を揺らし、"彼に恋をしている"というのが全身で伝わってくるようで、とてもかわいらしい。

ス「こんにちは、A姫、ヨナ姫」

『久しぶりだな、元気だったか？』

ス「えぇ、おかげさまで」

私とスウォンは同い年。王族に生まれたものとして同じ師に学び、切磋琢磨してきた姉弟のようだと思っている。
…スウォンが聞いたら「私が兄ですっ！」と言いそうだが(笑)

ヨ「こんにちはスウォン！きてきて！今日は梨の甘煮を用意させてあるのよ！」

ス「それは楽しみです！！A、こちらに来る途中、ムンドク師匠が訓練場にいるのをみました。後で一緒にいきましょう！」

『あぁ、わかった。私は部屋に戻っているよ。終わったら呼びにきてくれ』

ヨ「え！？姉様も一緒に行かないの？？」

『読み終えていない書物があってな、私のことはいいから2人で楽しんでおいで』

ヨ「…わかったわ」

そういって2人と別れた。