収録 ページ22
Gray Side
それからずっと眠ってて、マネージャーからの電話で起きる。
「……もしもし、」
「あれ！？今起きました！？」
「うん……えっ今何時！？！？」
急いで時間を確認すると、朝8時。
「ごめんすぐ降りるほんまごめん！！！」
「大丈夫です大丈夫です！
先に錦戸さん迎えに行くんでその間の10分くらいで準備できます？」
「できるできる！ほんまごめんなさい！」
電話を切ってすぐに動き出す。
歯磨きして、洗顔して。
ハネまくった寝癖もある程度直して。
そうこうしてたらまたすぐにマネージャーから電話。
「もうすぐ着きますけど準備できました？」
「できましたああ！！！」
バタバタと家を出てエレベーターで下に着くのを待ってると、
冷や汗と腹痛のダブルコンボ。
ああそうか、今日から生理か……
生理痛の薬あとでマネージャーに貰お……
フラフラしながら車に乗ると、もう亮ちゃんとたっちょんと信ちゃんが乗ってた。
「、すみません！お待たせしました！」
「大丈夫ですよ、まだ入り時間まで時間はあるので。
入ったらすぐメイクルームでお願いします。」
「みんなもごめんなさい！寝坊しました！」
「かまへんかまへん、電話で起きるだけまだマシや」
ほんまごめん〜って言いながら助手席の後ろの席に一人で座ると。
後ろの方の大倉が、あれ、こっちやないんって不思議そうに聞いてくるから
今日はこっちの気分やねん、って返す。
「……すみません、生理痛の薬持ってる？」
「あ、ありますよ、大丈夫ですか？
……わ、顔真っ青ですね。」
「大丈夫やで、ごめんなあ、」
薬と水を受けとって、すぐに飲む。
いたたた、今回はいつも以上やな……
「……A、これ食べ」
「ん？や、ええよ、亮ちゃん食べ？」
もう一個あるからってほぼ無理やり渡されるワッフル。
ありがとう言うて食べると、あ。美味しい。
「……無理すんなよ」
「んふ、ありがとうね」
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作者名：れい | 作成日時：2017年8月25日 1時
