ラスト ページ47
暫く私をからかうように笑ったカラ松
ゲラゲラと笑うというよりは、品のある笑い方だった
笑いが治まったのかして、カラ松は視線を私と交わらす
その目には若干の真剣さが捉えられた
「Aすまないが、実は__」
暗めの雰囲気で持ち出した話は
「俺に__薬を盛っただろう?」
「あぁ、うん……んん?」
普通に話し出したことに相槌をうったが、思わず聞き返してしまった
バレてる
聞くところによると、薬の粉が下に沈殿していたらしい
なんというミスを犯してしまったんだろう
それだけに至らず、その薬はくそ不味かったのだそう
それで、ご飯後トイレに行き、戻してしまったらしい
……とんでもなく悪いことをしてしまった
罪悪感が酷い
「ごめん……そこまでするつもりじゃ」
「あぁ、分かってるさ
悪いのは俺の方だからな」
「そんな事ない、私が可愛げの無い彼女だから!
カラ松は冷めちゃったんでしょ?
最近、手を繋ぐだけで触れてこないし
キス……もしてくれない」
私が言ってのけると、カラ松は困ったように微笑んだ
この人誤魔化す時には眉尻を下げて微笑む
「Aは何か勘違いしているぞ
俺はAが大好きさ、愛してる
だが、だからこそなんだ
愛してるから、傷つけたくないんだ
でも、結果傷付けてしまったな……すまない」
申し訳なさそうに言い放つが、私は脳の情報整理に手間取っている
カラ松はまだ私のことが好き?
↓
勘違いして、不味い薬飲ませる
↓
私カラ松に酷いことしかしてない
これが早とちりというやつか……としみじみ感を装い、罪悪感を紛らわしていた
「ううん、私こそごめんね……その、遠慮とかいらないから」
私がおずおずと言い残した途端、カラ松は私の手首を掴み押し倒した
前にいた私をぐるっと後ろへ引き付けた
背中が瓦に押し付けられると思ったが、カラ松が私の背中に手を敷いているので痛くない
「あのー、カラ松さん? 何を__」
疑問を切り出すと、カラ松はそりゃあもう、悪い顔で
「ん? 何って
__遠慮は要らないんだろう?」
瞳がキラリと闇夜に輝くようだった
甘え薬、成功なのか失敗なのか
それとも、失敗を踏み台にして成功なのか
__それよりこの後が大変そうだ
----end-----
すいません、甘え薬だったはずなのに
なんだか、……はい
うん!! 仕方ない私の文才力と想像力が乏しかったからだ(開き直る)
取り敢えず
リクエストありがとうございました!!
おそまつ!!
終わり ログインすれば
この作者の新作が読める(完全無料)
←続き
38人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
菜薇秦(プロフ) - サクラさん» ありがとうございます!趣旨ブレブレですが、どうぞよろしくお願いしますm(_ _)m (2017年5月9日 23時) (レス) id: 5f0809ce12 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - 更新楽しみにしてます! (2017年5月9日 22時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
菜薇秦(プロフ) - にんじんさん» はい!めっちゃ楽しみです〜(´∀`) (2017年4月9日 20時) (レス) id: 5f0809ce12 (このIDを非表示/違反報告)
にんじん - 二期楽しみですね (2017年4月9日 18時) (レス) id: 1018656ff9 (このIDを非表示/違反報告)
菜薇秦(プロフ) - あ ん 二 ンさん» ありがとうございます!その言葉が私の更新の励みになります(^ ^) (2017年3月21日 0時) (レス) id: 5f0809ce12 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:菜薇秦 | 作成日時:2017年3月3日 21時