四六時けんきゅー所！ (ページ19)

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依頼が十六つページ19

葉鳴side

パチ

目を開ければ、すでに見慣れた天井が目に入る。

そのまましばらく天井を、ぼーっと見つめていると、がちゃり、とドアの開く音がした。

ほとんど反射で音のした方をみれば、そこには都々さんがいた。

都｢あ、起きたんだ。…って、え？！おおおおお起きてるぅ？！」

都々さんは俺を見て、起きてることに対しとても驚き、そのままリビングの方へと戻っていった。

ドアの奥から暴れているような音が聞こえてくる。

あー、これはもう、お説教二時間コースかなぁ。

いろんな意味でサヨナラ、未来の俺。

そう俺が何かを悟り始めたころ、開いたままになっていたドアから、四六時けんきゅー所メンバーが慌てた様子で押し寄せてくる。

俺を視界に入れると、一斉に叱る体制に入る。

そして、口を開き…

日｢っ…この、大馬鹿者！！相棒がいなかったらどうなってたか…！四六時けんきゅー所に殉職者なんて要らないの！！｣

都｢壱君のばか！あと五分でも私がここを出るのが遅かったら、もう、今こうやって起きれてないんだよ？！」

この二人の怒り方はとてもよく似てるよなぁ。

時｢おま、お前、あほだろ。一週間眠ってたんだぞ？人を助けて自分が死んだら元も子もないだろ。何考えてんだよ。」

晴｢時雨の言う通りだ。今こうして生きているからいいものの、あれで一人だったらどうするつもりだったんだ。お前だって死にたかねぇだろ？」

この二人はちゃんと説教って感じだな。

ていうか一週間…よく生きてるな、俺。

秋｢ハァ、依頼はクリアしたから君をメンバーとして迎い入れるけどさ。次にああいう無茶したら、デコピンするよ？」

時｢あーあ。｣

晴｢秋人のあれ、めっちゃ痛いんだよなぁ。」

これ、未来の俺と着実にバイバイしてるな。

榧｢…次、許さないから。」

壱｢ﾋｭｯ…ハイ。」

無言の圧がすんごい。

壱｢なんか、えと、いろいろ迷惑かけてすいませんでした。助けてくれてありがとうございます。」

日｢いや、言いたいこと言ったらすっきりしたしもういいよ。｣

あっさりしすぎでは？

時｢秋人、壱に聞きたいことがあるんじゃ…？｣

え？

秋｢あ、そうそう！ありがとねー、水斗。」

壱｢聞きたいこと…ですか？」

秋｢うん、あのさぁ壱君。君、」

｢立羽永遠里って人、知ってる？｣