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348*紅桜編33 ページ48

船の一際高い位置から二丁拳銃のスタイルで銃弾を次々と神楽ちゃんへ浴びせる。



その勝負の力量は互角で銃弾を打ち込むまた子ちゃんと神楽ちゃんは次第に接近し。



ついには縺れ、神楽ちゃんが地面へ張り付けられる。





「神楽ちゃん……!!」




また子ちゃんの銃は神楽ちゃんの首へ。


神楽ちゃんの番傘はまた子ちゃんの首へ。



どちらも喉元に凶器を当てがわれ、あたしも下手に動けない。



……でも、どうにかしなきゃ……





「お前、パンツにしみがついてるアル」


「なっ……!
ついてないっスよ!!」


「いやいやそれ完全にしみネ。
やーい、やーい、しみ子アル」


「ち、違うんスよ、晋助様……!
毎日パンツはちゃんと変えて……」


「隙ありネ」


「…………」





一人、どうにかしなきゃと力んでいたものの取り越し苦労に終わったようだ。



それはそれで好都合だ。




「……これ以上……神楽ちゃんがここにいたら……」




無意味な争いを招くだけだ。


万一、神楽ちゃんに怪我でも負わせてしまったら……



銀時に合わせる顔がないではないか。





「……ごめんね……神楽ちゃん……」


「っA!?
なにするアルか……っ!」





きっと誰にも聞こえていないであろうボリュームで呟いた後、あたしは神楽ちゃん目掛け蹴りを入れる。


でもそれは神楽ちゃんが絶対的に避けるこのとできるスピードで。


計算通り、蹴りを避けた神楽ちゃんに休む暇を与えずに攻撃を繰り返す。



その度に神楽ちゃんは徐々に船の甲板へと押し出されていく。




「A……っ!
ヅラのことが心配じゃないアルか!
どうして向こうの味方するネ!」


「……っ」




神楽ちゃんの言葉に耳を傾けないよう、攻撃の手に集中する。


……そうじゃないと……決心が揺らいでしまうから……。




小太郎は……必ず生きている。



あたしが……見つけるんだ。


皆を危険なことに巻き込んでしまうその前に……。




そしてあたしは神楽ちゃんを守るために……。




「A……っ!!」




神楽ちゃんを船から海へ突き落とした。




「ごめんね……神楽ちゃん……」

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作品ジャンル:アニメ
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モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。 ただいまストーリーの作り貯めをしておりましてもうしばらくお待ちくださいm(__)m (2017年5月13日 17時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
- 疲れたらゆっくり休んでください。 (2017年5月12日 16時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます! こんな作品にそのようなことを言って頂けて嬉しいです(/ー ̄;) 現状は全快といったところなのでこれからまた更新頑張ります♪ (2017年4月10日 19時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
- いつでも待ってます。だから疲れたら休んでください。体壊したら元も子もないですから。 (2017年4月10日 12時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モコ | 作成日時:2017年3月17日 6時

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