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346*紅桜編31 ページ46

「いいでしょ、この刀。
一人で突っ走るような馬鹿だったけど真っ直ぐな人から貰った大事なものだよ」




まさに妖刀対妖刀の対決が火蓋を切って落とされると思われたのだが……。




「似蔵!!
勝手なことされちゃ困るんスよ!」


「また子ちゃん……?
それにロリコン策士さんも」


「ロリコンじゃない、フェミニストです」



あたしと似蔵の殺気立つ一騎討ちに待ったの声を掛けたのはまた子ちゃん。


そして彼女の隣にはロリコン策士こと武市が。




「また子ちゃん、一体何が……」


「風の噂で聞いたんスよ!
あの白夜叉と斬り合いになったことを!」


「白夜叉……って……銀時……!?」


「アンタは自分自身の力でもないのに力を過信しすぎっス。
晋助様の指示も無いのに勝手に…………っ!!」


「また子ちゃん!!」


「おや、すまないねぇ。
口の利き方には気を付けたほうがいい。
この体はもう紅桜に乗っ取られたようなものだからね」



作戦を無視して一人突っ走った似蔵を咎めたまた子ちゃん目掛けて紅桜の魔の手が伸びる。


紅桜に首を締められ、体を持ち上げられる体制にまた子ちゃんは苦しそうに息を詰めた。





「……仲間割れしてる場合じゃないでしょォォォオオ」




あたしは愛刀を引き抜きながら走って紅桜と距離を詰める。


そして地を蹴り、空中で攻撃体制を整えて力の限りで紅桜に刀の鋒を突き立てた。





「今すぐまた子ちゃんを離さなきゃ叩き斬るよ」




似蔵を睨み付けてそう言えば理解力はあるのか案外大人しく紅桜は引き下がっていった。




「大丈夫?
また子ちゃん」


「平気……っス。
助かったっス……」


「相変わらずお嬢さんのその凶暴な瞳はいいもんだねぇ。
そこの二人を怯ませるだけのものはある」


「そう?
あたしそこまで目付き悪くないはずなんだけどねー?」



目の見えない似蔵にも、あたしの殺気は感じたのか愉快そうに口を歪める。




「あとそれと……。
今後一度でも銀時に手を出してみなよ。
その時はその命……無いと思って」




恐らく似蔵がここまで追い詰められたということは銀時も同等かそれ以上の怪我を負っているはずだ。

347*紅桜編32→←345*紅桜編30



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作品ジャンル:アニメ
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モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。 ただいまストーリーの作り貯めをしておりましてもうしばらくお待ちくださいm(__)m (2017年5月13日 17時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
- 疲れたらゆっくり休んでください。 (2017年5月12日 16時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます! こんな作品にそのようなことを言って頂けて嬉しいです(/ー ̄;) 現状は全快といったところなのでこれからまた更新頑張ります♪ (2017年4月10日 19時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
- いつでも待ってます。だから疲れたら休んでください。体壊したら元も子もないですから。 (2017年4月10日 12時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モコ | 作成日時:2017年3月17日 6時

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