343*紅桜編28 ページ43
胴体を真っ二つにされた奉行所の男はゆっくり地面へ傾いていく。
そしてその光景を目の当たりにし、叫んだ声にも聞き覚えがあった。
「この声っ……新八か!?」
その予想は的中し、路地裏から飛び出てきたのは新八だった。
言い表しようのない悪寒と冷や汗が背中を伝う。
このままでは危ない……。
頭で考えるより早く、右手に木刀を引き抜き、走って距離を詰めていく。
そして飛び上がり、頭上から木刀を降り下ろすも予知されていたかのように防がれた。
「ぎ、銀さん……っっ!」
「……ッハ。
どっかで見たような面かと思えばテメェか似蔵」
「その声、その匂い……。
久しぶりだねぇ、絶滅危惧種のお侍さん?
最近は辻斬りなんて物騒なもんが流行ってていけないねぇ」
「あ、あんたは……人斬りの似蔵!!」
「覚えてもらっていたなんて嬉しいなァ」
新八の言葉に ニヤリ、と口元を歪めて網笠を人差し指で押し上げた奴は……やはり。
人斬りの似蔵であった。
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モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。 ただいまストーリーの作り貯めをしておりましてもうしばらくお待ちくださいm(__)m (2017年5月13日 17時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 疲れたらゆっくり休んでください。 (2017年5月12日 16時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます! こんな作品にそのようなことを言って頂けて嬉しいです(/ー ̄;) 現状は全快といったところなのでこれからまた更新頑張ります♪ (2017年4月10日 19時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつでも待ってます。だから疲れたら休んでください。体壊したら元も子もないですから。 (2017年4月10日 12時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モコ | 作成日時:2017年3月17日 6時