342*紅桜編27 ページ42
そしてオレに託された依頼とはその紅桜が誰に盗まれたのかを突き止め取り返すこと。
「そういう訳でしてね!!
お願いします!!
そう言えば坂田さん、緊張してましたか!
もっと話してもらって構わないんですよ!!」
「あぁそうでしたか!!
これでも精一杯話してたんですけど!!」
「いやぁ私もなかなかの無口なもんで坂田さんの気持ちも分かりますよ!!」
「無口の概念が今ここで変わりましたけどね!?」
「……兄者と話す時は耳元で腹から声を出さんと」
「え、そうなの?
大丈夫?
銀さんわりと声でかい…………
あのォォォオオ!!
聞こえて……!!!」
「うるさァァァァい!!」
「ブヘラァ!!」
*
「……ってぇ……まじで殴りやがってよォ……!」
腹から声を出せと言われた通りにやれば案の定とも言うべきか……。
グーパンチを一発お見舞いされてから何となく損した気持ちで歌舞伎町をブラブラしていた。
しかし何かヒントを得たのかと言えばそうでもない。
時間だけを食い潰しているうちに歌舞伎町は夜の帳へ包まれていく。
神楽や新八を置いてきたことを今更ながら若干後悔する。
恐らくヅラの捜索にでも一役買っていそうだったからだ。
「……しっかし止めたとこで止まる連中でもねえしなァ……」
何も無いことを祈るしかないと考え直し、下を向いていた顔を前へ向き直った時……
「なっ……!?」
オレは肝を冷やす思いをすることになった。
「アイツは……っ!」
少し遠くに見えた辻斬りのこともあり見廻りでもしていたらしい奉行所の男へ斬りかかる人影……。
奴は……
「似蔵の野郎……っ!?」
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モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。 ただいまストーリーの作り貯めをしておりましてもうしばらくお待ちくださいm(__)m (2017年5月13日 17時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 疲れたらゆっくり休んでください。 (2017年5月12日 16時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます! こんな作品にそのようなことを言って頂けて嬉しいです(/ー ̄;) 現状は全快といったところなのでこれからまた更新頑張ります♪ (2017年4月10日 19時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつでも待ってます。だから疲れたら休んでください。体壊したら元も子もないですから。 (2017年4月10日 12時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モコ | 作成日時:2017年3月17日 6時