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338*紅桜編23 ページ38

妖刀、紅桜を使い幕府を転覆させる……。


これが晋助の計画だというのか……。





「……そんなもん黙って見過ごせる訳ないでしょォォォオ」




そして二人がこちらへ近付いてくる。


恐らく部屋を去るのだろう。


近くにあった次の曲がり角へ気配を消しつつ急いで直行して角に潜む。


幸運なことに隠れた角の反対方向へ歩いて言った二人。



ホッと胸を撫で下ろして、再び紅桜が保管されている部屋へ足を踏み入れた。



「……これが……紅桜」



話を聞いていただけだがその威力はとんでもないものらしい。



壊すなら……今だ。



心の中にいるもう一人の自分が囁く声のまま紅桜へ手を伸ばすと……




「ソイツを壊すか、A」




低い静かな声が語りかけてきた。


突然だったため、反射的に肩がピクリと跳ね上がった。




「しん……すけ……」




隻眼の男は、何を考えているのか見当もつかない危険な笑みを口元に貼り付けていた。




「……紅桜を壊す。
……そうしなきゃいけない。
でも……心のどこかではこんな化け物と戦ってみたいっていう……思いもある」




最低だよ、誰に言うでもなくポツリそう罵った。


そんなあたしを見て、晋助は満足そうに嗤うのだった。



しかし、このままおとなしく紅桜の完成を待っているつもりもない。


真選組からの応援を呼ばない分、被害を食い止めなくてはならない。




「コイツと殺り合う旧友なんざ、さぞかし見物だろうなァ」


「……ちょっとぐらいは心配してくれてもいいじゃん」


「心配なら殺り合わされるコイツを心配してやらァ。
化け物ってのは果たしてどっちのことなんだろうな」


「レディーに向かってなんてことを……」

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作品ジャンル:アニメ
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モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。 ただいまストーリーの作り貯めをしておりましてもうしばらくお待ちくださいm(__)m (2017年5月13日 17時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
- 疲れたらゆっくり休んでください。 (2017年5月12日 16時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます! こんな作品にそのようなことを言って頂けて嬉しいです(/ー ̄;) 現状は全快といったところなのでこれからまた更新頑張ります♪ (2017年4月10日 19時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
- いつでも待ってます。だから疲れたら休んでください。体壊したら元も子もないですから。 (2017年4月10日 12時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モコ | 作成日時:2017年3月17日 6時

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