301*隠し子!?編31 ページ1
小さな背中はまた更に小さくなる。
追いかけたくても今見つかれば、雅ちゃんまでも危険にさらしてしまう。
そうやって迷っている間にあっという間にこはるさんは車に乗せられ、車は走り出す。
話を聞かされていたお登勢さんもお店へ戻っていった。
「……そんな……っ」
急いで先ほどまでこはるさんのお父さんがいた場所まで走っていく。
何も……残っていない。
手掛かりも、何も……。
残っているのは心にくすぶる無力な自分に対する怒りだけ……
「A!!」
「Aさん!」
「え……?」
だと、思っていたあたしに神様は……
とんでもない忘れ物を残してくれていた。
それは今の限り無く不利な現状を打破するための最終兵器にも等しい者達だった……。
「ぎ、銀時に……梓さん!?」
声が聞こえた頭上を仰ぎ見れば、確かにいたのだ。
銀時と梓さんが……。
あたしはこれが果てして本当に現実なのかと急いで階段を駆け上がった。
「どうしてここに梓さんが……!」
「こはるは……!
こはるはどこへ行ったんですか……!」
あたしと梓さんが言葉を発したタイミングは同じで。
ハッとしてお互いに一旦落ち着こうと息を整えた。
「その……私はこはるを探すためにこの万事屋さんに依頼していたんです」
「えっ、そうだったんですか!?」
「はい。今まであったことをお話していたら銀時さんがAさんとお知り合いだということを知りました」
「うわぁ……。
なんかすごい偶然で繋がってたってことかぁ……」
「で、そっちはそっちで何か知ってそうだな?
ってか、Aお前いつの間に子供こさえ……」
「あー、もうそのノリいい加減いらないからァァアア!
あたしの子じゃないの!
梓さんとこはるさんの子供!」
「いやあんまりにも似てやがるもんでよォ」
34人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます。 ただいまストーリーの作り貯めをしておりましてもうしばらくお待ちくださいm(__)m (2017年5月13日 17時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
零 - 疲れたらゆっくり休んでください。 (2017年5月12日 16時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
モコ(プロフ) - 零さん» コメントありがとうございます! こんな作品にそのようなことを言って頂けて嬉しいです(/ー ̄;) 現状は全快といったところなのでこれからまた更新頑張ります♪ (2017年4月10日 19時) (レス) id: f3c615ea45 (このIDを非表示/違反報告)
零 - いつでも待ってます。だから疲れたら休んでください。体壊したら元も子もないですから。 (2017年4月10日 12時) (レス) id: 4d82223b28 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モコ | 作成日時:2017年3月17日 6時