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73*妖刀編その後15 ページ23
「オレァ、昨日……やらずに寝ちまった覚えがあんだが……」
そうですよね? そうですよねっ?
そこであたしが起きて、パパーッとスピード解決って訳なんですよーっ。
「……そういうことか」
今の全部声に出てたぞ、とあたしへ向けた土方さんの言葉には本当に吃驚してしまった。
そして、知らんふりをしていれば良かったものの。
次はこっちが焦って口元を両手で覆った。
「……ったく。
オレに無茶すんなって言ってた奴が無茶してどうすんだ」
ぶっきらぼうな言い方にも心配するような声音が重ねられ、仕事を勝手にして怒っている訳では無かったと安堵する。
「……今日だけは特別に見廻りの時間を遅らせてやるからまだ寝てろ」
はい……とポツリ返した返事に土方さんはまた羽織りをあたしにかけてくれた。
少しの煙草の匂いと、土方さんの温かな香りに包まれて。
あたしは、また簡単に意識を手放した…───────
【妖刀編その後END】
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作者名:モコ | 作成日時:2016年3月26日 21時