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466*ミツバ編52 ページ16

「まぁ今回の報酬はそこのAへの見舞いの品で勘弁してやらァ」


「え!?
報酬とか払わなきゃなんないこと頼んでな……って、勝手に取るなー!!
これ全部あ、た、し、の、!」




まだ見ていないけれど、きっと沢山のお見舞い品が入っているであろう籠に手を伸ばしてくる銀時を蹴っ飛ばす。



「いででっ!
んなケチケチすんなってのー。
アレだぞ?
銀時様に恵んでやる気持ちも持ちなさいって学校で教わんなかったかァ?」


「んな銀時都合の教育なんか受けてないわ!」


「どれどれー。
おぉー、さっすがは税金泥棒組の見舞い品って感じだな、オイ。
お高いやつばっか入ってやがるぜ」


「うそ!?
じゃあ尚更あげらんない!
あ!
あと税金泥棒組ってなによ、失礼な!
A様のお給料になるんだから恵む気持ちを持って税金払いなさいって学校で教わったでしょ!」


「んだその独裁者みてェな奴!
んな奴にオレァ金なんざ払いたくねぇな!」





と、あーだこーだの平行線のやりとりに痺れを切らしたのか廊下から看護師さんの怒号がとんできた。


あたしのせいじゃないのに!

この銀髪天然パーマ野郎のせいなのに!



「……ん?
おい、Aこれ……」


「もうっ、なに!
さっき怒られたばっかなのに何狙うつもりよ!」


「……いや、そうじゃねぇ」


「……?」




不意に銀時は籠の近くを指差し、眉根を寄せた。


その視線の視線の先を辿ると白い粉薬のようなものを発見した。



それと…─────────────────






「なんだこの黒い羽……みてぇなのは?」


「……黒い……羽?」





鴉の羽のようなものが一枚、その白い粉薬のすぐ横に落ちていた。


まるで添えられたような距離感……




「……っまさか!」


「心当たりがあんのか?」


「……う、ううん。
なんでもない……の」






先ほどまであんなにぼやけていた出来事が頭の中を恐るべき早さで蘇ってくる。








“まさか……このような形で渇望していた探し物と再会するとは”



“次に会う時はその目に……
私の姿を映すことになるであろう”







──────────────…そうだ…。

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モコ(プロフ) - 翡翠さん» コメントありがとうございます! 嬉しいお言葉をいただき執筆の活力になります(*^^*) 拙い作品ではございますが、これからも更新していきますのでよろしければご覧ください♪ (2023年2月14日 23時) (レス) @page7 id: 2d549f905e (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - 面白いです!続き待ってます! (2023年1月14日 18時) (レス) @page7 id: 74e925d2a5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モコ | 作成日時:2022年9月1日 21時

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