読み合い合戦1 ページ44
「よぉ…姫の元には行かせねぇぞ。」
夜闇の中、小さな稲妻が走る。
2匹のキツネを連れた金髪の黒スーツは
殺意に溢れていた。
「…確か、ジッリョネロの電光のγ、だったかな?」
「よく知ってるじゃねぇか嬢ちゃん。」
「まぁ、これから殺り合うわけだし?
知っていても普通だと思うよ。」
「…ほぉ、俺に勝つ気か。」
分かってないなぁ〜?
キミ単独で来たんじゃ無いんでしょどうせ。
ボクが1人で動くことを知っていた。
でもさ、止められたんじゃない?
だって最愛の人を失いたくないもんね…ユニ?
「あの子の静止も聞かず来ちゃうだなんて、
躾がなってないんじゃないかな?」
「…なんだと?」
「そんな怖い顔しないでよ。
キミがそこをどいてくれるなら殺しはしないから。
まだ死にたく無いでしょ?
それとも愛する人を残して先に逝く?」
選ばせてあげるんだからちゃんと考えてよ。
本来なら選択肢なんてありえないんだからさ。
「ボクも…アイツに喧嘩を売るのは個人的な
理由でしたくないからね。」
「なんの話しだ。」
「キミの嫌いな人の話し。」
「…!!」
目を見開いて驚くキミのその態度は
どういう理由からなんだろうね?
一般人だと思ってたボクがキミの殺意に
怯まないこと?
ボクがユニを知っていたこと?
キミの嫌いな人を知っていたこと?
それとも、今の言葉に心当たりでもあったのかな?
「貴様…何者だ!!」
「あれ全部だった?ボク的には後者かなとか
思ってたんだけど、知らされていないのかな?」
「…どういうことだ!!」
「キミのお姫様はキミに死んで欲しくないんだよ。
ボクに殺られる未来でも視えちゃったのかな?
引き止められたデショ?
でもキミはそれを聞かなかった…どうして?」
慕ってるお姫様の言葉を無視してまで
ボクの元に来たのには理由があるんでしょ?
「とっておきの理由を教えてよ。」
キミの嫌いな、ボクの大嫌いな男から
言われてきたんでしょ?
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キア - とても面白いです！続き待ってます、応援してます頑張ってください (2018年8月10日 10時) (
レス) id: 58399249fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2018年6月24日 23時
