ボクは憂鬱キミは不機嫌2章【REBORN】 (ページ18)

今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:42,886 hit

嫌な予感3 ページ18

チラと京子を見ると少し怖い顔をした京子。
手を取り合った手を振りほどき彼女と
視線を合わせるとやっぱり拒むことが
難しいのか困ったよう笑った。

「ごめんねハルちゃん。」

「…何か、合ったんですか?
ハルには言えないこと…なんですね。
無理にとは言いません、でも困った時は
助け合おうと約束しました。
それでもハルにはどうする事もできない。」

「…ハルちゃん。」

「終わったら話してくれますか?」

伊達に未来を見て来ただけあって、
何かを察した彼女に京子はありがとうと告げた。

「またねハルちゃん!!」

「はい!!…力になれずごめんなさい。」

掠れた声で小さく呟いた言葉に嫌な予感が
的中したのに気づく。

…そう、彼女にも手を回していたのか。

彼女の性格的に勾玉の効力が薄いんだ。
だから敵対意識が無かった。

「…彼女の優しさに救われたようだ。」

「それって…!?」

「うん、多分…あっち側だ。」

京子の事を気にしながらもきっとボクらの
ことを報告するはずだ。

彼女で良かった…他の誰かだったら多分
読み負けしていた。

「(名前)にも…あるのか超直感?」

「無いよ…どちらかと云うとユニタイプかな?」

「未来視?!」

「簡単に言えばそうなる。
けど、全然モノは違うよ…同じもの…なん、かじゃ………。」

…なんだ??
何かが引っかかる。

でもそれが分からない。

「どした?」

「…何でもない。」

後ろ向きに歩くベルに少し笑ってみせる。
納得して無いようだったけど、何も聞かない
でいてくれる優しさに綻ぶ。