ボンゴレ10代目の妹はWTの世界に転生したそうです。【第4幕】 (ページ8)

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その後3-1 ページ8

夢主 side

また、とある日の出来事のことである。

ボーダーが正式に設立して暫くすると、ボスから
呼び出しがかかった。

「はいはーい…何かございましたかねボス。」

「アレ?お前の事だからもう知ってんのかと…。」

「私の超直感は迅と違って未来視だけじゃないんですよ。」

「そうなの?まぁ、いいや…あのな進の弟がボーダー
に入隊するんだと。」

……風間くんの?
お兄さんの事があったのに入隊希望だなんて…。

いや、そういう子は結構多いんだったな。

「……で、どうしろと?」

「気になっちゃってさぁ～。」

「風間くんのこと?」

「俺の責任だしな…。」

ボスだけの責任じゃないでしょ。
私たちの力不足が原因だよ。

風間くんだってボスのせいだなんて思ってない。

「直接ボスが行けばいいじゃない。」

「まぁ、うん……そーなんだけどね。」

「気まづい?」

「……。」

だからって何で私?
そういう適役な人物って言ったら迅じゃないの?

「…私の超直感頼みなんデショ。」

「あ、バレた?」

「バレるわ。」

「進がな、芯の強い子だって自慢してたんだよ。
物覚えが早く、冷静で…もしボーダーに入ったら
弟はきっと導く側の立場になれるくらいってな?」

だから、それまでの面倒を見ろってこと?
……それこそ私より迅の方が視えてるんだから
適任じゃない。

私は、教わるばかりだったから。
誰かに何かを教えるだなんて器用なこと出来ないよ。

だって私は弱かったから。
強くなることに必死で、ずっと教わる側だった。

あとは自力で身に付けてきただけだから。

「私の思いを尊重してくれるなら断る。
……でも、命令なら従いますよ。」

「そうか…………頼むな(名前)。」

「沢田了解です。」

そうして、ボスの勅命で私は風間弟に会いに
本部に出向くのだった。