ボンゴレ10代目の妹はWTの世界に転生したそうです。【第4幕】 (ページ4)

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その後2-18 ページ4

夢主 side

圧勝の5戦が終わり時計を見ると5時半。

3戦目が終わってからかなり調子を上げてきた
彼らに私は期待が膨らむ。

「若いって怖いね～。」

あの短時間で動きが良くなった。
私の戦闘スタイルを理解して立ち回っていた。

でもね?私の戦闘スタイルはあれだけじゃないのよ??

完璧万能手だからね?
それに私専用のトリガーもあるし。

かな～り手を抜いてあげたのよ?

だって私は戦闘のプロだもの。
子どもに本気なんて出せないわ。

「……沢田…………さん。」

「秀次?」

「少し、いいですか?」

……あぁ、やっちゃったな。
コレはアレだ……そうアレだよ。

「俺を、弟子にしてください。」

「……東さんが居るでしょ?
全く秀次は欲張りさんなだから。」

「アンタが勝手に押し入れただけだろ。
…さっきの模擬戦で分かった。
俺は、アンタに教えを請いたい。」

「私……もう弟子居るし。」

断らなければ……でも、私が言い出したことだ。
強くなればいいと東さんに押し付けたのは私。

圧倒的強さに焦がれるのは分かる。

……だって私もそうだったから。
恭弥さんの強さに憧れた。

でも、だからといって簡単にYESと返事を
するわけにはいかない。

私は玉狛の人間だし、専用トリガーのせいで
本部での模擬戦は基本禁止されてる。

「私の闘いぶりに気圧されたのは分かる。
でも、だからって簡単に今の戦術から形を
変えるのは…結構大変なのよ?」

「……簡単、なんかじゃない。
これは俺の意思、アンタに教わりたいと
思ったのは俺の意思だ…気圧されたからじゃない。
アテられたからじゃない。」

「優しさに甘え過ぎるのは良くないわ秀次。
お姉さんだって忙しいのよ。」

わざとらしく、そして遠回りに拒絶の意を見せるが
秀次は引き下がらなかった。

それどころか頭を下げた。

……嫌いな私に、だ。

嫌いな奴に頭を下げる程、秀次は本気なのだ。

「これが……俺の覚悟です。」

そして、何よりも私はその言葉に酷く弱い。