検索窓
今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:93,145 hit

その後2-15 ページ1

煙が少し晴れてきた頃、ヤツのいる場所が
嫌に神々しく輝いていた。



夜だからか、トリオンの光が良く見える。






「…………羽根…?」





完全に煙が消え、奴を見上げる。
そこには弾丸を翼のように背に広げている
あの女の姿があった。





「……キレイ。」






ふと零れた加古の言葉に息を呑む。





…これだ……ヤツのトリオンを操る技術の高さ。





追尾弾では無く、敢えて変化弾なのは俺の
心を粉砕する為だ。



あの時がそうだった、全て変化弾で打ちのめされた。





見えない敵に、わざと変化弾で急所を突いてくる。






「…見惚れてる場合じゃないぞ。」


「そ、そうね。」


「……アレ、どう対処するんですか?」







対処?……そんなのある訳無いだろ。
真正面から全員でフルガードで防ぎ切るか、
あの数をフルアタックで撃ち落とすかの2択だ。







「あぁ、そうだった…私のトリガーの話をするんだったわね?」







独り言のように詰まらなそうに話を切り出す
奴の周りには相変わらず無数のトリオンと
弾丸で作られた羽根が在る。






「これは企業秘密だから皆には内緒よ?
私のトリオン量は通常人の4.5倍程度あるの。
数値で言うなら40ってとこね。
だからトリガーを8つだとあまり余るから
私専用に改造して全てのトリガーを使えるように
してもらったのよ。」




淡々と告げる言葉を嘘だと口にするには、
目の前で広がる情景がそれを言わせてくれない。



寧ろ納得してしまえた。







「……だからランク戦も出ないし、ブースでも戦わない。
私は旧ボーダー時代から居るから貴方達よりも
ずっと多くの修羅場を生き抜いてきた。
戦う術も何もかもを、貴方達より早くから学んで
身に付けてきた。
……見えなくたって気配を感じ取れる、感情が
伝わってくる…殺気が見える。」






見えない事は脅威では無いと笑って話す奴は
哀しそうに微笑むと、弾丸を俺たちに目掛けて
放った。







それは流星群のように、俺達を包むように…。









________世界が暗転した。

その後2-16→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
96人がお気に入り
設定タグ:REBORN , ワールドトリガー , 転生   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はらぺこあおむし(プロフ) - 前回もコメントをさせてもらいましたがやっぱり凄く面白いですこれからの木虎ちゃんの関係とか気になります頑張ってください (2019年4月21日 14時) (レス) id: 28b14c1537 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:唄詠 | 作成日時:2019年3月20日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。