Prologue 15 ページ15
暫く適当に過ごしていてどれくらいが経った
のかは分からないけど、大きな音に視線を窓の外に向けた。
カーテンが閉まっていなかったので夜空だけが
支配していた。
ゆっくりと腰を上げて窓の近くまで行き、
取っ手に重心を預けて外を見た。
「うわぁ…悲惨だな〜。」
他人事の様に無意識に出た言葉に苦笑しながら、
然しこれは笑うしか無いのでは?
などとツッコミながらその光景を眺めた。
何をするわけでもなく、ただそこに在る劇を見守った。
「誰かｯ!!!助けてーｯ!?」
耳を澄まして眺めた光景から聞こえた言葉に少し考える。
燃え盛るビルに、屋上で陣取ってるバケモノ。
と対峙している…人??
下では野次馬と消防隊が炎の侵攻を押さえ込んで
いる図を見ればもちろん先程の叫び声があのビル
の中から聞こえたものだと容易に結びつく。
かといって私が何かをしていいわけじゃない。
今の私は勝手に動いていい立場に無いから。
だから助けを乞う誰かの言葉に耳を傾ける
ワケにもいかないのである。
「なんて言ったらボスは怒るかな?
うん、そうだよね…ボスなら行くよね。」
あの人は、ツナはそういう人だから。
助けにいかないなんてありえないよね?
他人でも、狼狽えながらも走って行ってしまう人だもん。
＿＿＿＿だけど私は貴方じゃない。
その声に手を伸ばせる程、私は優しい人じゃない。
寛大な心を持ち合わせていない。
懐が浅い女なんだよ。
「…私は、そういう人間なんだ。」
視線を落として、目を閉じる。
見なかったことにしよう、聞かなかったことにしよう…。
ふと、無意識に左腕を撫でる。
そこにある2文字に目が離せなかった。
「何、考えてんだろう私は……。」
此処は並盛じゃない。
彼が愛する街じゃないのだ。
ならば風紀が乱れようとも私には関係が無い。
生まれ育った街でも無いのだから…。
私は動く必要なんて無いのだ。
…助ける義務も無い。
きっと師匠も見過ごすだろう。
他人がどうなろうと知ったことでは無いと
口にするに決まってる。
「こんな私を出来損ないと師匠は笑うでしょ?」
右耳に軽く手を添える。
ボンゴレギアであるピアスを撫でる。
小さく光る炎を感じる。
「＿＿＿＿お願いね、�爛�ロ�瓠�」
雨の炎を纏い、夜の帳を羽ばたく黒い鴉に私は微笑んだ。
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ラッキーボーイ - シリアル展開ですかね!!こういう作品大好きです。リボーンも世代（笑）なんで嬉しいです!!神作と期待大ですｗ (2020年9月18日 8時) (
レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
ポンコツ - ヒロアカもリボーンも好きなのでうれしいです。リボーン好きにはたまりません更新頑張ってください！ (2020年7月14日 8時) (レス) id: 3ef1b144c8 (このIDを非表示/違反報告)
くみこさん - 勝己の名前呼び！！ありがとうございますっ！！！！！あー！！勝己尊い (2020年1月28日 18時) (レス) id: 6cd51c2a27 (このIDを非表示/違反報告)
暁(プロフ) - すみません…今更なんですが、登場人物設定の（名前）ってわざと全角（で、半角）で閉じてるんですか？もし、わざとではなければ両方とも半額（）を使ってみてはどうでしょうか？ (2019年9月29日 22時) (レス) id: 8f6d532d35 (このIDを非表示/違反報告)
唄詠(プロフ) - アイさん» REBORN好きが沢山居て嬉しいです!!更新頑張ります、ありがとうございます!!! (2019年7月21日 11時) (レス) id: ea4e738573 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唄詠 | 作成日時：2019年7月19日 19時
