桃色ちゃんの妹事情part5【黒バス】×【テニプリ】

第154話 ページ35

葵「まｯ待ってよ!!!どういう事？どうしてアタシが??」






先日の件を引っ張り出すなら完璧にミナミが『悪役』だった。なら何故自分も処分されなければならないのか。この件で自分がテニス部のお姫様みたいなものだとミヤノは思い込んでいた。








幸「そのままの意味だよ。辞めてもらうんだキミにはね。」









(名前)達の手のひらで踊らされていた事に気付かないミヤノに最初から勝ち目は無い。







幸「部の方針で決まったんだ。俺達は全国を目指している…この間のようなことが起きれば困るんだよ。今までは同じ『仲間』としてマネージャーを守ってきた。でも、部に影響を及ぼす害は消すことにしたんだ。」









最初は反対した者達もいた。
だが、話し合うに連れてこれまでを思い返せばマネージャーの所業は部に支障をきたすものが多くあった。よって、結論が出たのであった。








葵「なんで？今まではアオイ頑張ってきたよ？みんなのために頑張ってきたんだよ！？アレぐらいのことでｯ!!!」







(アレぐらいのことで....ね。分かってないなぁミヤノさん。マネージャーは選手を支えるのが仕事なんだよ。それをアレぐらいで済ませちゃうなんて駄目だよ？練習時間を削いだり、選手のモチベーションを下げるような真似をする貴女がテニス部にいる資格なんて無いのよ。)









帝光では当たり前だったコレが。
本来ならさつきもクビになるはずだった…でも、彼女は有能だった。だから生かされた。









(それで満足するさつきもさつきなんだけどさ。)









鴫「....アオイ、アレぐらいの事ってどういうことかしら？貴女達が犯した罪はとても重たいモノなのよ？選手の手を煩わせるようなマネージャーは必要無い。どんなに頑張っても基本的な事が分かってない貴女はどうしょうもなく愚かね。」









あの日もそうだった。
初めて彼女を見た時も怒っていた。
でもそれは、テニス『部』では無くてテニスの事だったから。王者であるこの立海に貴女は己の希望を野心を乗せていたのでしょう？









貴女が無くしたモノを込めて。

第155話→←第153話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す