一瞬 ページ15
銀時side
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団子を食べ終え公園に行ったり服屋行ったりと歌舞伎町を一通り回っていく睡蓮。
先程まで青く染まっていた空がいつの間にか橙色になっていた。
「この後どーすんの?」
「決めてない」
「じゃあ帰らない?」
「うーん、そうじゃな」
不満まじりの返事だったが、走り回る餓鬼や仲睦まじい老夫婦を見て嬉しそうな顔をする。
「やっぱり平和が一番じゃ」
そう言って鼻歌が聞こえてきた。
「平和じゃないのはお前だけだな」
こいつが言うように辻斬りが本当に殺しに来るのかわからないし、月詠たちが心配しすぎって言うのもわからなくもないが、こいつの危機感のなさは流石に危ないと思う。
「ぬしがおるから、大丈夫でありんす」
今だって、狙われてるかもしれないのによくもまあそんな綺麗な笑い方ができるもんだ。
「期待に応えられるように、がんばるよ」
「–––––わっ」
顔をこちらを向けた睡蓮が、前から来た男とぶつかって体勢を崩す。
よろけた睡蓮を支え、その男の顔を見ようと振り返ったがそいつは見当たらなかった。
「大丈夫か」
「ああ、平気じゃ」
肩を軽くはたきながら体勢を戻した。にしても支えた時の重量感のなさには驚いた。
神楽の半分もなかった気がする。
「しかし、女にぶつかっておいて謝罪の言葉もないとは下衆じゃの」
「よそ見したお前も悪いだろ」
でもさっきの男、変わった奴だったな。
「わっちのボディガード失格」
「まじか」
すれ違った時、一瞬血の匂いがした。
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きょう - 鳳蝶さん» コメありがとうございます!嬉しくなるお言葉ばかり…( i _ i )これからより楽しんでいただけるようにゆっくりですが頑張っていきたいと思います! (2020年8月7日 19時) (レス) id: 2087fbb169 (このIDを非表示/違反報告)
鳳蝶(プロフ) - この小説大好きです!いつも更新楽しみにしてますっ。きょうさんのペースでこれからも頑張ってください! (2020年8月3日 23時) (レス) id: 7170045398 (このIDを非表示/違反報告)
きょう - 一寸先はダークさん» 遅くなってごめんなさい!もうホントに嬉しいです( i _ i )ありがとうございます!書く度に文才くれってなるのでそんなに褒めてくださると嬉しいし元気出ます!これからも無理せず更新頑張ります…! (2020年5月30日 23時) (レス) id: 2087fbb169 (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - あ、あの、文才神ってません???文章の書き方好みドンピシャ何ですが。銀さんの振り回されてる感じも良いし、夢主のマイペースさも良いです!!これからも更新無理せず頑張って下さい!応援してます! (2020年5月29日 7時) (レス) id: 771b180e53 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きょう | 作成日時:2020年5月5日 19時