15.特別授業 ページ46
「ミス・カーティス」
変身術の授業の終わりにマクゴナガルに呼び止められる。
「はい」
私、何かしちゃったっけ？ と思いながらマクゴナガルの元へ向かう。
チューリップは何か用事があるようでそそくさと教室を出て行った。
表情から察するに、何か失敗してしまったわけではなさそうだ。
「もしあなたが良ければですが……クィディッチチームのこともありますが、変身術の特別授業に参加しないかと思いまして」
「変身術の特別授業ですか？ 」
正直言って渡りに船だ。
動物もどきになるには熟達した変身術の技術が必要だ。少しずつ変身できるようになってきてはいるが、経験不足で限界が見えてきたところだ。
ここで変身術の技術力を上げれば、動物もどきを習得できるかもしれない。
「……是非、参加させてください」
そう返事をすると、マクゴナガルは嬉しそうに微笑んだ。
「では、特別授業でお会いしましょう」
.
「
指導されたとおりに杖を振る。
目の前にセットした大鍋がその場から消えた。
Aはそれを確認してから反対呪文を唱える。
「
杖を振ると、先ほど消えた大鍋が机の上に現れた。
「上達しましたね、ミス・カーティス」
マクゴナガルがそう声をかけてくる。
そうやって今までも優秀な生徒を褒めてきたのだろう。
「先生のご指導のおかげです」
「私も学生の頃はクィディッチをしていましたが、練習終わりに勉強を続けるのは並大抵のことではありません」
マクゴナガル先生がクィディッチを？ と、Aは目を丸くする。
「そうだったんですね。先生がクィディッチをなさるところを見てみたかったです」
「昔のことですよ……私がいつか教員を辞めるときには、あなたに後を頼みたいものです」
「そんなことおっしゃらないでください、先生には生涯現役でいていただかないと」
マクゴナガルは時計を見る。
時計の針はまもなく9時半を指そうとしていた。
「さあ、門限まであと30分です。遅くまで生徒を引き止めて門限破りをさせてしまったとなると大変ですから、今日はもう戻りなさい」
「はい、ありがとうございました」
Aはお礼を言って変身術の部屋を出る。
暗い廊下を走っていると、人影が見えた気がした。
「えっ……？ 」
一瞬だけ見えた赤いローブ、月光を反射するガラス。
「ローワン……？ 」
暗い廊下を月だけが見ていた。
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あくびさん(プロフ) - かるうらさん» ハリポタ本編で不死鳥の騎士団しか出てこず、映画では出てこなかったあのチャーリーです笑(ホグミスでは主人公と友達になります)他にも「あのチャーリー」で書かれている方もいらっしゃいますので是非笑 (2021年3月8日 7時) (
レス) id: 53deba8a5c (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - 何気なく読んだので、4話のドラゴンのくだりで「え!?チャーリーってあのチャーリー!?」とビックリしました。ホグミスをやっていないので、チャーリー落ちが新鮮で楽しみです(すみません、5話までしか読んでいない衝動コメです)。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 9a522098d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あくびさん | 作成日時：2021年1月30日 11時
