11.ボートに乗って ページ12
ホグワーツ特急がホグズミード駅に到着すると、「2年以上はこっちなんだ」と言ってビルは行ってしまった。
一年生は……とっても大きな、けれど巨人ほどは大きくない男の人に集められる。
「……魔法の世界って本当に不思議」
「色んな人がいるからね」
チャーリーとそんな言葉を交わしながら歩いていく。
森を抜けた先、湖にはボートが浮かべられていた。
「ほら！ 一年生たち！ ボートに乗ってくれ！！」
チャーリーにエスコートされながらボートに乗り込む。
定員いっぱいになるとボートは動き始めた。
「あなた、名前は？ 」
「えっ、私？ 」
「そうよ」
隣から声をかけられて目をぱちぱちする。
金髪の、髪の長い可愛い女の子だ。
「私はA、A・カーティス」
「はじめまして、A。私はペニー・ヘイウッドよ」
ちらりとチャーリーを見る。チャーリーは湖に興味津々らしい。魔法生物でもいるんだろうか。
「A、今年はノア・ハワードも入学するって知ってた？ 」
「ノア・ハワード？ 誰なの、それ？ 」
「知らないの？ 」
ペニーが目を見開く。あまりに見開くから目が落ちそうだ。
「私、マグルの世界で育ったからあまり知らないの」
「そうだったのね。ジェイコブ・ハワードは呪われた部屋を探し求めて他の生徒の命を危険にさらして退学処分を受けたのよ。お陰でグリフィンドールの名誉は汚れて、彼の逃亡は日刊預言者新聞にまで取り上げられて……。そんな彼の弟が私たちと一緒に入学するの」
一気に話される。ペニーは噂好きなのだろうか。
「なるほど、なるほど……オーケー。でも、どのくらい危険なものだったんだろう……例のあの人ほど危険じゃなさそうだけど」
「貴女は変わった考え方をするのね」
ペニーはそう言って笑う。
「そうかも……それに、ジェイコブが無謀なことをする人でも、ノアもそうとは限らないじゃない？ 同じ無茶をする人だったらその時に考えるよ」
「なるほど、やっぱりAって面白いわ！ 」
「……ありがとう」
ペニーも多分変わり者だが、言わなくていいだろう。
「私たち、どこに組み分けされるかしら？ 楽しみね、同じ寮だと安心するんだけど」
「寮が違っても友達なのは変わらないよ、ペニー」
「そうね！ ちょっと緊張してたけど、楽しみになってきた」
ペニーはにこりと笑って頷いた。
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あくびさん(プロフ) - かるうらさん» ハリポタ本編で不死鳥の騎士団しか出てこず、映画では出てこなかったあのチャーリーです笑(ホグミスでは主人公と友達になります)他にも「あのチャーリー」で書かれている方もいらっしゃいますので是非笑 (2021年3月8日 7時) (
レス) id: 53deba8a5c (このIDを非表示/違反報告)
かるうら(プロフ) - 何気なく読んだので、4話のドラゴンのくだりで「え!?チャーリーってあのチャーリー!?」とビックリしました。ホグミスをやっていないので、チャーリー落ちが新鮮で楽しみです(すみません、5話までしか読んでいない衝動コメです)。 (2021年3月8日 1時) (レス) id: 9a522098d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あくびさん | 作成日時：2021年1月30日 11時
