【ポケモン剣盾】日陰のポケモントレーナー (ページ37)

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36.油断大敵ページ37

「だよね。なかなか、バトルは難しいや」
それでもゲンガーは執念できあいだまを当てたらしい。ヌメルゴンも負傷を負っている。
「ありがとう、ゲンガー」
ヌメルゴンは特防が高い。突破口は……
たまには賭けをしてみようか。
「いくよ、アーマーガア」

かみなりで倒された直後の選択に、キバナが片眉を上げる。
「判断が鈍ったか？」
「いいえ、間違ってない。ぼうふう」
「もう一度、かみなりだ！」
「まもる」
アーマーガアを防壁が守る。
「ぼうふう」
「かわしてなみのり！」
キバナの判断が僅かに遅れ、直撃は避けたものの高威力のぼうふうがヌメルゴンに当たる。アーマーガアは高く飛び上がってなみのりを回避する。
「さあ躱してみろ！かみなり！」
「アーマーガア、ぼうふう」

かみなりが、影に直撃する。影は止まらない。
「--ッ！躱せ！」
ヌメルゴンが動くより先に、荒れ狂う風を叩きつける。ヌメルゴンは数メートル吹き飛ばされて、倒れた。
「…どくどくか」
「そういうこと」
キバナはすぐに自らのミスに気がついた。やはり彼は優秀なトレーナーだ。

「俺とまだまだだな。ギガイアス！」
ギガイアスが出てくると同時に、今度は砂嵐が吹き荒れる。…すなあらしをされると、髪が傷む。
「吹けよ風！呼べよすなあらし！！ステルスロックだ！」
「はがねのつばさ」
Aの周りに岩が漂う。こればかりは、回避できない。Aも、キバナも。
「そうだと思った」
「ああ、お前もな」
「アーマーガア、てっぺき」
とはいえ、アーマーガアも限界が近い。一撃は…耐えられない。
「ロックブラスト！」
「避けて！」
アーマーガアはステルスロックで漂う岩が邪魔で逃げきれない。岩が、影を貫いた。
アーマーガアが地に墜落する。
「……がんばってくれてありがとう」

「行こう、ルカリオ」
ルカリオにステルスロックが突き刺さる。
「ルカリオ！」
動く前に叩き込む。一撃で。
「はどうだん！」
予備動作もなく、波動の弾がギガイアスを直撃する。
「ギガイアス！すなじごくだ！」
ルカリオがすなじごくに囚われる。それでも、
「インファイト」
こうかばつぐんの攻撃は流石に効いたようでギガイアスは動きを止める。

すなあらしが吹き荒れている。
「相性は重要だからなぁ！フライゴン！」
「ルカリオ！インファイト！」
「じしん！」
お互いの、威力の高い攻撃が直撃する。