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『ぅ、…ァ、！った、』
首に食い込んだ歯がどんどん奥へ奥へと沈んでいく。
昨日の3人は指を咥えるだけだったのに対し、目の前の彼は遠慮なく首を食い千切りそうな、獣だった。
痛みだけではない、お腹が空く速度も尋常じゃないないのだ。
朝は寝坊によりヨーグルトしか食べておらず、ほぼ空っぽの胃の中はあっいう間に胃液以外すっからかんにして私の緊急事態の栄養分まで持っていかれそうだと悟る。
「…はいぞむ、くいすぎや！おわり！！」
「えぇ〜〜…」
目の前がモノクロの世界に変わってきて、というタイミングでロボロによってストップが出された。
彼の口が離れてくらくらと気分が悪い頭で先ほどまで噛まれていた首を触って血が出ていないか確認する。
デコボコしているが出血はしていなそう。時間も経てば元に戻るだろう。
ペットボトルの水を喉に流し込んで彼を睨み付けると悪びれる様子も無く、ケラケラと笑った。
「いやいや、しゃーないやん！」
『……何がしょうがないんですかねぇ』
「にんげんだって、はらがへりすぎてたらがっつくやろ？」
それと同じだと彼はまた笑った。
何を言っても無意味だと感じた私は取り敢えずお昼ご飯を届けてくれたロボロ○○みお礼を言って大人しく家に帰るよう言い渡す。
ゾムは目的が達成されて満足なのか、やっと喋れるようになったことにより鼻歌を歌いながら帰路についている。
しかしロボロはちら、と私を見て何か迷っているようだ。
『ロボロ』
「えっ…あ、ご、ごめん…すぐかえるな…」
『…じゃなくて。ゾムのストッパー役で来てくれたんでしょ？ありがとね』
「……おんっ！」
そう彼の頭に手を伸ばしてさらさらな髪の毛を何度か撫でた。
彼は嬉しそうに、だけど少し恥じらいながらその手を受け入れている。
行きのようにまた手を繋いで帰っていく彼らを見送ってからまた自分のデスクに戻ると隣のデスクの同僚が私を指差した。
「それ、どしたの？すっごく痛そう」
『それってどれ？』
「首のとこ」
手鏡で確認をすると噛まれた首は血こそ出ていないが青く変色した肌が鬱血していることを物語っていた。
-memo-
・寄生人は独占欲が高く、気に入った宿主に印を付けるケースが多い。
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ハッピー(プロフ) - レイさん» いえいえ、お役に立てて良かったです！ (2020年11月24日 21時) (
レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - ハッピーさん» やっぱり公式の方でログインしてない状態じゃないと読めないですよね返信ありがとうございます (2020年11月24日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
ハッピー(プロフ) - 私公式のアプリの方から読んでるんですけど、公式じゃなくて、ネットで調べてログインしてない状態からだったら読めました (2020年11月24日 20時) (レス) id: 45915405f4 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - すみませーん2の方見れなくなってたんですがなにかわかる方いらっしゃいますか？ (2020年11月24日 19時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
をん - Rですね？入れましょう(決定) (2020年11月23日 21時) (レス) id: 9266b0967c (このIDを非表示/違反報告)
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