いちばん星☆【3】〜the first star of evening〜 (Ki)

142 ページ42

.






やばいやばい……







ちょっと冷静にならなきゃ…








あっ…！



…ちょうど生理だから
トイレも行きたかったんだ






バッグから小さいポーチを取り出して
ササッと部屋を出た






トイレに着いて

『ふぅ〜……』




鏡の前に立つと



あ…



顔…赤いじゃん




もぉ……




すぐ顔赤くなるの どうにかならないかな…




ほんとやだ……









トイレでナプキン交換して
手を洗ってドアを開けると




『……！みっくん…！』




みっくんがちょうど歩いてきた








「んっ……お疲れA…」






『あっ……お疲れ様っ』







フッと後ろを振り返ったみっくんが


「んっ……

…A……ちょっとこっち…」






『えっ…？』






部屋と逆方向の廊下を歩いてく みっくん






慌てて着いていくと階段の踊り場で止まった






みっくんを見上げると




『きゃっ……！』





腕を引っ張られて…




あっという間にみっくんの腕の中……///







『ちょっ……///みっくん…っ！』







「…ん〜……？」


みっくんの肩に触れてる手に力を入れて
みっくんを見上げる






『んっ…！もぉ…っ


ん〜じゃなくてっ…！

…見つかったら大変だよっ！？』









「んふふっ…。いーよ もう…

…それより充電させて…？」







『えっ……』








ガッシリしたみっくんの腕で包まれてる身体が
さらに “ぎゅっ”っと抱き締められた








「A…」




『……！！///』


耳元で響く みっくんの擦れた低い声……///








大好きな声だけど……


今 この場所では…


ダメなやつだよっ……///








みっくんを見上げると



『んっ……///』


突然塞がれる唇……








…やだっ



…抵抗したいのに




……気持ちいい…









こんな所でダメなの…分かってるのに







……ちゅっ…………ちゅっ……









角度を変えてみっくんの唇に



はむっ…はむっ…とされる私の唇…





…だめ




…足の力……抜けてきちゃう…









……ｸﾞﾗｯ……



『……っ！』


「…んっ……！」


崩れたかけた私の身体が
みっくんの手で支えられる






「大丈夫…？」







少し屈んで
のぞき込むようにみっくんに見つめられる




『……///…うん。…ありがと』




「さすがにもう行かないと怪しまれそうだからな…A先行って？」


伏し目がちに見つめて
片目細めてふふって笑うの…反則だよ

.

143 宏光side→←141

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す