元カレの指輪拾いました【桃】

偶然．１９ ページ21

・


おはようございます、只今朝8時半です。
ちなみに集合時間は9時。遅刻するのは嫌なんで早めに来ました。


でも早く来すぎたかな…さすがにまだ誰も駅にいないよ。
…いや、あれは…。




「お兄さん一人ですか〜？」


「良かったら1日私達と遊びません？」


な「い、いやぁごめんね？俺人待ってて…」


「でもまだ来ないでしょ？ちょっとぐらい大丈夫ですよ〜」


な「で、でも…」




なーくんが逆ナンされてる。女子二人組に。
こんな朝からナンパする人居るんだな…。元気。

そしてなーくん…優しさの塊だからキッパリ断れてないし。
仕方ない。私が助けに行くか。




『なーくん！お待たせ、待った？」


な「！ううん、今来たとこだよ」


『良かった。それで…』




チラッと女の子達の方を見る。
すると察したのかワタワタし始めたｗｗ




「ご、ごめんなさい。彼女さん居たんですね」


「すいませんでした！」




二人は私達に謝ると、向こうに行った。
ふぅ、なんとか助けられたみたい。




な「Aありがと。俺全然断れなくて…」


『なーくん優しいからね。そういうとこがモテるんだけど』


な「じゃあこれからは厳しく行ってみる」


『…それ私達にまでじゃないよね？』


な「お望みならそうするよ？」


『やだ。優しいなーくんがいい』


な「ははｗｗ分かった」




恐いなーくん…精神的にダメージ喰らわせてくるんだよね。
初めて怒らせたとき…あれは忘れられないﾌﾞﾙﾌﾞﾙ


なーくんは…もう気づいたのかな。

さとみが私の元カレで、こないだの話はさとみの事だって。

でも、気づいたなら聞かれるかも。
気付いてるのに言わないなら…マジで神以上の存在。
優しすぎだから。

いつかは言ったほうが良いのかな。


なーくんだけじゃなくて、皆に。




『そろそろ皆来る頃だよ』


な「遅刻する人居ないよね…」


ジ「Aー！なーくーん！おはよ！」


な「あっ、ジェルくんおはよ！」


『莉犬くんとるぅとくんもおはよ〜』


る「おはようございますAさん！」


莉「おはよー！あれ、さとちゃんところちゃんは？」




あ〜、もうあの二人遅刻するよね。
そういう雰囲気だし、あと10分だし。




ジ「あ、今ころんからLI〇E来たで」


な「俺もさとみくんから来た。えっと？」


ジ・な「「寝坊したわ。今から家出る」」




あいつらマジ殴りたいんだけど。


結局二人は15分遅れ、電車を一本乗り過ごしました。




・
・

偶然．２０→←偶然．１８（ななもりside）

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す