【忍たま】魔界之小路先生が通販で失敗したことから始まるお話 ③ (ページ4)

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結局、学園長が「これは学園長命令じゃ！」とか何とか言い出し始めたため、Aはその日一日だけならということで忍術学園の医務室にいることになった。

伊「僕としてはちゃんと治るまでいてもらいたい所なんだけど」

「これでも譲歩した方だよ」

八「仕方ない…学園長はこうなると中々折れないからな」

「八方斎様はかわいい部下をお見捨てになるんですね、そうなんですね」

八「そんなわけなかろう！お前がいなければウチの忍者隊の平均戦闘能力がどうなることか…」

「考えただけで恐ろしや…」

雑「じゃ、私もこれで失礼する」

「あ、お世話になりました。諸泉君にもよろしくお伝えください」

雑「いや、世話になったのはこっちの方だよ。

それと、ツルタケ城は落ちたけどドクツルタケはまだ持ちこたえている。しばらくは何も無いと思うが…」

「また、何か仕掛けてくるかもしれないんですね。まぁそん時はそん時ですよ」

雑「もちろんまた協力するとは限らないけどね。とりあえず今は大人しく寝てるんだよ」

「はいはい。八方斎様、私は明日の朝に帰ろうと思います。とりあえず意識は戻ったと城の皆さんにお伝えください」

八「分かった。ドクたまも心配していたからな」

雑「あ、それと…」

帰ろうと立ち上がった所で昆奈門が思い出したかのようにAに振り向いた。

雑「もしドクタケが嫌になったらいつでもウチに来ていいんだよ」

Aは、このタイミングで何を言い出すかと思えば…という気持ちは心に入れといて「ははは、」と分かりやすい愛想笑いを返した。

八「全くお前は、油断も隙も無い…」

雑「割と本気なんだけどなぁ」

学「一つ、お主に聞きたいことがある」

2人が帰ろうかという時に、学園長が口を開いた。

学「なぜ、フリーのくノ一だったお主がドクタケ城に入ったのじゃ？」

「…それ、そんなに気になります？」

学「大変気になる」

学園長の質問と共に、心なしか気配がこの部屋に集結したように感じた。いや、気のせいかもしれないが。

Aは、周りにいるであろう気配にも伝える勢いで答えた。

「そんなの…

定時で上がれる上に給料がいいから、に決まってるじゃないですか」

その場にいた人が一斉にコケた。忍たまのお約束。

八「わしはお前をそんな金に眩む奴に育てた覚えはない！」

「嫌だなぁ、今に始まったことではないですよ」

「てか気配までコケるなよ。もう少し忍べ！」