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民家にも何軒か寄って薬を届けることになっていたので、お寺に向かう途中で寄っていく。
「風邪気味なのですね」
「はい。治したいのですが薬はどうも苦手で…」
「でしたら、葛湯がおすすめですよ。味もあまりしないですし、身体も温まります。作り方お教えしましょうか？」
「本当かい？助かるよ」
「腰痛がどうも治らなくてね…」
「腰が痛いと何をするにも大変ですよね。お風呂に入る時にこのオドリコソウを入れてみてください。必要でしたら塗り薬も作りますね」
「じゃあ次来てもらう時までに頼もうかしら」
伊「なんだかお医者さんみたいだね。すごかった！」
「そんな、大げさですよ」
先程ひと悶着あったとはいえ、伊作はAの持っている薬や治療の知識に感動を覚えた。
それだけでなく、その人の要望になるべく応えようとしていた。おかげで時間はかかってしまったが、とても充実したおつかいをした気がした。
「さて、最後はこのお寺なんだけど…」
町の人に預かった文を広げる。
「どうやら、和尚さんは私1人に来てほしいみたい」
伊「え？」
伊作も文を覗いてみると、確かにそのような旨のことが書かれてあった。
伊「一体どういう…」
「それは私もよく分からない。言っとくけど、自分で付け足したり小細工加えたりはしてないからね。君も見てたでしょ？」
筆跡からしても、元々書かれてあるものに変わりはない。しかし、なぜこんなことを＿＿＿？
伊「待っていた方がいいかい？」
「どれくらい時間かかるか分からないから、先にお店に戻ってていいよ。それに、この辺忍たま坊やや利吉さんもうろうろしているみたいで、私が下手なこと出来る状況じゃないから安心して」
伊「なぜそのことを…？」
「この間、ちょっと助けてもらっちゃったんだよね。利吉さんと、君んとこの戦輪アイドル君に。あ、会ったらよろしく言っといて。善法寺君も今日はありがとう。あとで何かお礼するよ」
伊「あの、ちょっと待って」
お寺の中に入ろうとするAを呼び止めた。
伊「じゃあ、今お礼として僕の質問に答えてください」
「…答えられる範囲なら」
伊「名前は、何て言うのですか？」
実は、ドクタケの人以外Aの名前を知らず、今まで「例のくノ一」とか「ドクタケの新人」とか言って来ていた。隠してきたのかもしれないが、ダメもとで聞くことにした。
「『はるき』です。太陽の陽に鬼で」
伊「陽鬼…」
「仲良くしてください！じゃ」
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いちごもんすたー(プロフ) - しょーぞーさん» コメントありがとうございます！今後も頑張ります！ご意見参考にさせて頂きます。 (2021年10月3日 23時) (
レス) id: 9d6884059d (このIDを非表示/違反報告)
しょーぞー - こんにちは〜いつも楽しく拝見してます^o^後者のドクタケに戻ってもらうに是非一票入れさせて下さい〜 (2021年10月3日 13時) (レス) @page50 id: fc776c6f0e (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー - しょーぞーさん» そう言っていただけて嬉しいです…！これからも頑張ります！ (2021年9月27日 0時) (レス) id: 4f0800c484 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー - さくらさん» コメントありがとうございます！今後もちまちまとですが頑張ります！！ (2021年9月27日 0時) (レス) id: 4f0800c484 (このIDを非表示/違反報告)
しょーぞー - とっても面白いです！連載ありがとうございます！(;o;) (2021年9月26日 20時) (レス) @page22 id: fc776c6f0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮生 | 作成日時：2021年9月16日 21時
