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次の日
魔「では皆さん授業を…って!?」
ドクたま「…ゲッソリ」
魔「み、皆さん…昨日よりも色素が無いような…?」
ふぶ「先生…先生と八方斎校長、大変な思いをなさったんですね…」
しぶ「僕達…先生の言った意味が分かりました…身をもって」
いぶ「僕たちが出るひとつ前の番組に出てくるあのお方の姿がよぎりました…」
山ぶ「はは、あんた達何言ってるのよ…私は楽しかったわ…なんだか目の前にお花畑が見えたの…」
魔「何が起こったか察したけど…重症すぎる…」
ガラガラ
「先生、花房さんが起きなくて…って皆…?」
魔「A、君まさか…」
「??」
数時間後
魔「皆、だいぶ元に戻ってきたみたいだね」
いぶ「すみません、授業を無くしてしまって…」
魔「いやいや、君たちは何にも悪くない。あれは…至って正常な反応さ」
山ぶ「そういえばAさんは?」
魔「牧之介君を送っていったよ。どうやら夢の中で戸部先生に勝ったようだったよ。そのいい夢で昨日の記憶が上書きされてるといいけど」
しぶ「それはそれで恐ろしいですよ…むしろ、これで懲りて僕達から食べ物もらおうとしなければいいんだけど…」
ふぶ「あの、先生も遭遇したAさんの弱点って…」
魔「君たちももう分かった通り…あの子はかなりの料理下手、おまけに重度の味覚音痴なんだ」
いぶ「味覚音痴…だからあの料理を食べてお汁粉の味だと…!?」
山ぶ「でも、いくら味覚音痴でもどうして身体に何も変化が起こらないんでしょう?」
魔「分からないけど…本人が言うには『母からはたくましい子になるように育てられました』だそうだ」
ふぶ「だからってあんな平気でいられます!?」
しぶ「それってAさんがアセビだから…?てか、そもそもそれが能力なんじゃ」
魔「僕もそう思ったんだけど…前任務で毒を入れてしまったとき死にそうな思いしたって言ってたから恐らく能力でもないんだよねぇ。あれはA自身の身体能力だろうね」
いぶ「そっか、味覚音痴だと毒が入ってても気づきにくいんだ…怖すぎる」
魔「それに、こちらが手を付けないととても悲しそうな顔をするんだ…本人無自覚なのがさらに恐ろしい…あれは誰だって引っ掛かるよ…」
とにもかくにも、Aの弱点について命がけで調査した彼ら(魔界之先生含む)は、ある決意をしたことでより一層団結力が深まった。
何があっても、Aを台所に立たせてはならない、と。
第1回『中途半端に余ったお話を埋めるための質問コーナー』→←・
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乃花おむ子(プロフ) - いちごもんすたーさん» わわわ!ありがとうございます!お互い頑張りましょう……! (2021年9月14日 6時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - コメントありがとうございます…!今乃花おむ子さんの作品も途中までですが拝読しているところです!これからも更新がんばります!! (2021年9月13日 23時) (レス) id: c5f21f47da (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - テンポ良くて読みやすいのでサクサク読んでしまった……!更新楽しみにしてます、無理のないように頑張ってください!! (2021年9月13日 17時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - 秋産まれさん» コメントありがとうございます…!すごく励みになります! (2021年9月4日 12時) (レス) id: 9d6884059d (このIDを非表示/違反報告)
秋産まれ(プロフ) - 面白いです! (2021年9月4日 7時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮生 | 作成日時:2021年8月30日 15時