馬酔は何鬼？の段 ページ42
ある日の昼下がり、Aは自室で薬の調合をしていた。
調合した薬は自分たちの城で使ったり、村にいる父母へ届けたり、必要があれば譲る・売るなど用途は様々ある。
(ちなみに試作品は八方斎に飲ませている)
この日も時間があったのでなんとなーく作っていたのだが、そこへ
「「Aさ〜ん、こんにちは！」」
Aの大好きなドクたま達の元気な声が聞こえてきた。もちろんAは喜んで部屋に入ってもらった。
「皆、今日は授業終わり？」
しぶ「はい！宿題も終わらせてきました！」
「ああ、なんて素直ないい子たち…私が先生だったら泣いてるな、うん」
ここへ来た最初こそ忍術教室の講師になれないことを悔やんだAだったが、実際ドクたまと接してみて、もし講師になってたら体が持たなかっただろうなと思えてきた。
今でさえ笑顔を見ただけで母性本能を駆り立てるというのに、毎日顔を合わせて教壇に立って教えるだなんて…感情の起伏がすごそう。
「やっぱり君達は元気に生きているだけで、というか呼吸をしているだけで偉いよホント。どうか将来は幸せになってくれ…」
山ぶ「Aさん、急にどうしたんだろう…」
ふぶ「僕達褒められてる…かな？」
若干ドクたまを困惑させながらも、最近の話に花を咲かせていた。
ふと、ふぶ鬼がこんなことを聞いた。
ふぶ「そういえば、僕達はAさんのこと下の名前で呼んでますけど、父ちゃん達からは何て呼ばれてるんですか？」
父ちゃんたちというのは、ふぶ鬼の父・風鬼を含むドクタケ忍者のことだ。
「皆と同じ、普通に名前で呼ばれてるよ。どうして？」
ふぶ「いや、一応ドクタケって僕らも含めてみんな『○○鬼』て呼び合ってるから、Aさんもそういうのあるのかなって」
「あー確かに…考えたことなかったけどそうだよね」
それが本名なのかコードネームなのかは不明(ウィキ●ディア参照)だが、一部の幹部を除いて皆そういう名前がつけられている。
忍びである以上自分の名前を外部の者に知られてはいけない。それに、本名を名乗ると自分がアセビであることも同時にバレてしまうので、村を出てから今までドクタケ城以外では隠し通してきた。
名乗る時はその場で思いついた全く関係のない偽名を使っていた。
でも、もしもという時のために、本名とは別にそういう仕事用の名前を用意しておくのもありかもしれない。
「ちょっと、考えてみようかな…」
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乃花おむ子(プロフ) - いちごもんすたーさん» わわわ！ありがとうございます！お互い頑張りましょう……！ (2021年9月14日 6時) (
レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - コメントありがとうございます…！今乃花おむ子さんの作品も途中までですが拝読しているところです！これからも更新がんばります！！ (2021年9月13日 23時) (レス) id: c5f21f47da (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - テンポ良くて読みやすいのでサクサク読んでしまった……！更新楽しみにしてます、無理のないように頑張ってください！！ (2021年9月13日 17時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - 秋産まれさん» コメントありがとうございます…！すごく励みになります！ (2021年9月4日 12時) (レス) id: 9d6884059d (このIDを非表示/違反報告)
秋産まれ(プロフ) - 面白いです！ (2021年9月4日 7時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮生 | 作成日時：2021年8月30日 15時
