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「全員分の鎖が外れたら、私と遊んでくれない?」
今までの会話とは比にならないほどの緊張感が走った。
文「それは、文字通り捉えていい言葉ではなさそうだな」
「そ〜かなぁ?皆さんぐらいになれば文字通り捉えても齟齬はないかと」
つまり、誰もが理解できる言葉で言い換えると
長「…戦う、ということか」
「まぁ、簡単に言えば?」
留「仕事じゃないのに、我々の相手をしちゃっていいんですか?」
「うん!これは遊びだから」
小「楽しそうだな!皆どうする?」
仙「せっかくのお誘いを断る手は無いんじゃないか?断れば、向こうに貸しを作ることにもなる」
文「望むところだ!ギンギーン!」
伊「皆、怪我しないようにね!」
留「一番心配なのはお前だよ…」
「じゃ、けって〜い!!」
6人の鎖が外れた後、建物付近の更地に再集合した。
「この城どうせそう長くはないし、好き勝手やっちゃっていいよ。」
小「おう!オラわくわくすっぞ!」
伊「作品違くない!?」
「あ、でもあんまり派手すぎるのもやめてね。私皆みたいにピンピンしてないからさ〜…もう年かな…」
6人とは3つしか差が無いというのになぜか老いを主張するAは準備運動を進める。
「まぁ簡単なもんだよ。体のどの部分でも一か所傷が付いたらそこで脱落ね。痛い思いさせちゃうのは申し訳ないんだけど…特に善法寺君には」
伊「まぁ、手当なら慣れてますから…」
この発言、伊作が保健委員であると相手に確信させてしまうものであるが、もはや誰も気に留めていない。
「あと、6対1はさすがにキツイから、ハンデをくれない?2対1を3セットで、私が付けられていい傷は3つまで。これでどう?」
留「構わんぞ。こんな所で相手になってもらえるだけでこちらとしては十分だ」
「いや〜私も忍術学園の皆と遊べる時が来るなんて…私、皆さんのことは勝手ながら同期と呼んでて」
文「…同期?」
「はい。いつかお会いできればと思ってたんですけれど、まさかこんなに早く叶うとは思いませんでした。もしかして、この中にちょ〜運がいい人がいたりして!」
伊「…なんか僕、煽られてる?」
仙「気にしすぎだ、きっと」
話し合いの末、普段の組ごとにペアになることにした。戦いの順はAの希望を聞き、ろ組、は組、い組の順になった。
長「…なぜこの順番に?」
「ん〜特に理由は…強いて言えば、ろ組を最後にしたら七松君の体力についていけないよ…」
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乃花おむ子(プロフ) - いちごもんすたーさん» わわわ!ありがとうございます!お互い頑張りましょう……! (2021年9月14日 6時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - コメントありがとうございます…!今乃花おむ子さんの作品も途中までですが拝読しているところです!これからも更新がんばります!! (2021年9月13日 23時) (レス) id: c5f21f47da (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - テンポ良くて読みやすいのでサクサク読んでしまった……!更新楽しみにしてます、無理のないように頑張ってください!! (2021年9月13日 17時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - 秋産まれさん» コメントありがとうございます…!すごく励みになります! (2021年9月4日 12時) (レス) id: 9d6884059d (このIDを非表示/違反報告)
秋産まれ(プロフ) - 面白いです! (2021年9月4日 7時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮生 | 作成日時:2021年8月30日 15時