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Aは最初こそ6年生と話すのを億劫に思っていたが、そういえば念願の忍たま、しかも同じタイミングで忍術を学び始めた同期じゃないかと思い早くも緊張がほどけつつあった。
「で、皆さんはどうしてこんなところにいるんでしょう?」
伊「…さっきの人形を後輩だと思って気を取られてしまってそのすきに囲まれてしまったんです」
「あ〜、それはとんだ災難でしたねぇ」
留「アンタは忍者隊に合流してなかったのか?」
「それが聞いてくださいよ〜私今日せっかくの休みだったのに急にこんな所へ呼び出されちゃって。まぁ災難同士、仲良くしましょうや」
文「仲良くって…」
「そんなしけた顔すんなって…しおえもん」
文「ド○えもんみたいに言うな!」
「てかその後輩君、もうちょいで助けに来るんじゃないすか?頭に草被せてきょろきょろしてましたよ」
伊「ほ、本当かい!?でも危険すぎる…」
「大丈夫ですよ、先生とか他の上級生とかもいっぱいいましたし、こんな城相手にそう焦ることはないですって」
さっきここまで風鬼に引きずられていた時、多数の忍たまと職員がこの城の周りに潜んでいるのを確認していた。
「てかあなた方、捕まったのがチャンスなんじゃないですか?」
長「…どういうことだ」
「え、だって普通には入られないところにいるんですから。ここから出て、その手鎖さえ外せれば内側からこの城を崩せるじゃないですか」
仙「ここから出て、手鎖さえ外せれば苦労はしていない」
「確かに。あ〜あ、上級生と先生が出払ってる今、忍術学園に行く絶好のタイミングなんだろうな〜」
小「そうはさせないぞ!」
「安心してください。あなた方にそうさせられなくても、あのポンコツ上司がそこまで頭を働かせるとは思えません」
伊「ねぇ、さっきから自分の城をポンコツ呼ばわりしてるけど悲しくならないの?」
「そうですね。これはこちら側のポンコツを強調することでそのポンコツに捕らえられた皆さんも同時に傷つけるという高度テクです」
留「ちくしょー!」
「てか皆さん…不謹慎なことは承知なのですが…」
長「…何だ」
「手鎖で繋がってると、お団子みたいになっててかわいいっすね〜!」
文「バカにしているのかぁ!」
伊「ちょ、ちょっと皆一回落ち着いて!繋がってるんだから、あんまり動くと危ないんだってば〜」
留「そ、そうだな…すまん」
「そうそう、皆お団子になってるんですから!ぷっくくくッ…」
文「笑うな!」
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乃花おむ子(プロフ) - いちごもんすたーさん» わわわ!ありがとうございます!お互い頑張りましょう……! (2021年9月14日 6時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - コメントありがとうございます…!今乃花おむ子さんの作品も途中までですが拝読しているところです!これからも更新がんばります!! (2021年9月13日 23時) (レス) id: c5f21f47da (このIDを非表示/違反報告)
乃花おむ子(プロフ) - テンポ良くて読みやすいのでサクサク読んでしまった……!更新楽しみにしてます、無理のないように頑張ってください!! (2021年9月13日 17時) (レス) id: 3538425ae0 (このIDを非表示/違反報告)
いちごもんすたー(プロフ) - 秋産まれさん» コメントありがとうございます…!すごく励みになります! (2021年9月4日 12時) (レス) id: 9d6884059d (このIDを非表示/違反報告)
秋産まれ(プロフ) - 面白いです! (2021年9月4日 7時) (レス) id: b236fc8679 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮生 | 作成日時:2021年8月30日 15時