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ふたりは汗だくで抱き合っていただけだった。


じゃれついているには、ピンクな雰囲気だったけど。

ああ、もう、どうしよう。


どんな顔で会えばいいのかな。




「どうやった、Aちゃん」



空っぽのコップを持った治さんが歩み寄る。


ふらふらと歩いて、見上げると少し心配そうで。



「あ、なんにもなくて…えへへ」


俯く。


彼の手からコップを取ると麦茶を注ぐ。


稼働するエアコンと、治さんの視線。


あまりにも気まずいため、部屋に戻ろうとした。


そのとき。



「そういやAちゃんも変態さんやなぁ、ほら」


と、肩を突かれ出されたのは姉のお下がりの下着。


シースルーなターコイズブルーの姉のお下がり。

一回だって履いたことがないのに転がってたって。




「お、おさむさっ、もしかして…っ」



「姉ちゃんが学校で自慢しとってな、うちの妹こんなの履いてる〜言うて」



馬鹿か。


恥ずかしくなって部屋に飛び込む事にした。



意味深なことばかり増えていくけど。

姉→←シアン



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作者名:いぬお | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2020年2月18日 20時

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