うるせぇばーか！【鬼滅の刃】

はちかいのうるさい ページ8

腫れた目を押さえて冷たいお茶を飲んだ。
あれから義勇は来なくて。


どうしてあんなこと言ったのって、後悔しても遅くて。

「Aさん」


そんなこと考えていたら杏子さんが来た。
そうだ、相談したいことがあるって…



「私、その、好きな人がいるんです。」



話を聞こうという思いはその言葉で消えた。
今、何と言ったの？



「私、実は好きな人と別れてしまって、泣いていたら忘れさせてやるって…告白されて付き合ったんです。」


「ほんとに義勇さんのこと好きだったんです、やさしいです、けど、あの人のことも好きで、忘れられなくて」



「ほら、体まで、あの人といっしょじゃないから、営みの方も、ね？」



「それであの人がよりを戻そうって言ってきて。」




「今、どちらも好きだからどうしよって」








「ふざけないで」




「え？」




今、何と言ったのこの女は。



そんなの、そんなの無いじゃない。




忘れられない？
それだけの理由で義勇の愛を独占して不満を言って



私がどれだけ義勇のことを好きかも知らないで？



ノロケを聞いては病みそうになった。

どうしてこの女なのと



ねぇ、ねぇ、ねぇ！



私と義勇の思いを踏みにじってそれだけ？



ふざけないで



「どうしたの？」



あぁ、無自覚って…本当に嫌


飛び出そうになる心臓と思い、


本当に、嫌



「ふざけないで！私がどれだけ義勇のこと好きかなんて知らないくせに！」



「私が絶対に手にすることが出来ない思いを感情を！愛を！貰ったくせに！」




「忘れられない？だから何よ、どちらも好き？ふざけないでよ！」





「そんなの！」



「義勇が」


私が


「報われない！」



苦しい


「別れて、別れてよ…」



杏子さんは私を見つめると出ていった。



悲痛な音は部屋に響いた。

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