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弐拾捌話 ページ32

「まぁまぁ、御二方。」


取敢ずなんか危なそうな雰囲気だったので仲裁に入りました。


「それに何ニヤニヤしてるんですか汚いですよ太宰さん。」


「きっ、汚い・・・!!」


「怖っ・・・」


突然、というかもう皆来る時間か。
入口の戸が開いて中島さんが入ってきた。


「あ、おはようございます。・・・あ、そんなことより国木田さん気になってたんですけど、私今日休暇をとっていたような気が・・・。」


「・・・。そう言えばそうだったな。」


忘れられてたんかい!!
あぁ、折角の休みが・・・。


「まぁ折角此処迄来たんだ。今更帰ることもないだろう。」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうですよね。」


「よし、そういうことですまんがこの書類を或る人に届けてくれ。場所は・・・此の地図の通りだ。」


絶対この人 すまん とか思ってないだろ。


「はぁ、じゃあ行ってきますね。」


「ああ。」


こんなにも天気がいい中足取りも重く社を出た。


「ツイてない・・・。」


ドンッッ


「うわっ」


「わ、すいません!!」


・・・ほんっと、ツイてないわ。


「すいません、考え事してて・・・。」


「い、いえ、私も考え事を・・・。すみません。」


私がぶつかってしまったのは金髪にスーツの似合うお姉さんでした。


「あ、荷物が・・・」


「え?ありゃま・・・。」


彼女に言われて下を見ると、国木田さんに預けられた封筒の中身が散乱していた。

・・・彼の人、ちゃんと封してなかったのか。


「す、すみません。・・・はい、どうぞ。」


屈んで地面に散った書類をまとめ、トントンと揃えて私に返してくれた。
あ、此の人いい人だわ。


「なんか、ほんとにすいませんね。宜しければその辺でお茶でもご馳走させてください。」


「え、でも・・・。」


「まぁまぁ、良いから良いから。」


悪いと思ったのか遠慮気味な其の人を半ば強引に茶屋に連れていった。
あれ、コレ不審者に見られたりしないよね?通報されないよね??









「・・・えっと、コーヒーまでご馳走していただいて、すみません・・・。」


「いえいえ、私が勝手にやっていることですから。あ、私は桜庭Aです。・・・えっと・・・。」


「私は樋口です、樋口一葉・・・。」


「樋口さんですか!良いお名前ですね〜。」


「あ、有難う御座います・・・。」

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みるきぃ - 死にたがり。さん» 読んでいただき、有難うございました!コメントをいただき、とてもうれしいです!これからもよろしくお願いします! (2016年7月8日 0時) (レス) id: 7101c83816 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ - 紫苑さん» わわっすみません!初心者なもので…気づきませんでした!本当に申し訳ありません!!すぐに取ります!教えていただき、有難うございました!それと、観覧頂き、有難うございます!これからもゆるゆる更新しますので、よろしくお願いします。 (2016年7月8日 0時) (レス) id: 7101c83816 (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - オリジナルはとった方がいいと思いますよ?あと、面白かったです (2016年7月7日 23時) (レス) id: 1f0daf69dd (このIDを非表示/違反報告)
死にたがり。(プロフ) - d(*´∀`*)b (2016年7月6日 6時) (レス) id: fd76360b65 (このIDを非表示/違反報告)
みるきぃ - おお!コメントありがとうございます!更新、遅くて申し訳ありません…。続きが気になるなんて、とても嬉しいです!これからもよろしくおねがいします! (2016年7月4日 21時) (レス) id: 7101c83816 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みるきぃ | 作成日時:2016年6月27日 20時

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